2009年6月22日 23時30分更新
東京・秋葉原で、7人を殺害し、10人に重軽傷を負わせた罪に問われている、加藤智大被告について、裁判の争点などを話し合う初めての協議が東京地方裁判所で開かれ、弁護側は、焦点になっている加藤被告の責任能力を争うかどうかについて、22日の協議では明らかにしませんでした。
元派遣社員の加藤智大被告(26)は、去年6月、東京・秋葉原の繁華街にトラックで突っ込み、通行人をはねたりナイフで刺したりして7人を殺害し、10人に重軽傷を負わせたとして、殺人などの罪に問われています。
事件から1年あまりたった22日、検察官と弁護士、それに裁判官が、裁判の争点や日程を話し合う初めての協議が、東京地方裁判所で開かれました。
加藤被告本人は、出席しませんでした。
加藤被告は、捜査段階では起訴された内容を認める供述をしています。
弁護側は、焦点になっている責任能力について、「まだ検討すべき点がある」として、22日の協議では争うかどうか明らかにせず、次回以降に話し合われる見通しです。
検察は、事前に凶器を準備するなど犯行は計画的で、精神鑑定の結果からも加藤被告の責任能力に問題はないとしています。
次の協議は、来月30日に行われます。