うどん、お好み焼きにぴったり 庶民の味「油かす」人気
■品薄で高騰 100グラム500円
大阪の“庶民の味”「油かす」が静かなブームとなっている。牛の腸を油で素揚げした食材だが、こくのある味と独特の食感が、テレビなどのメディアで取り上げられたことで、お好み焼きやうどんの店も油かすを使うケースが増加している。本来は腸から油をとった後の副産物のため、安価だったが、この人気で値段が高騰。販売店では品薄状態が続いている。
油かすはぶつ切りにした牛の腸を揚げて作る食材。うどんに入れるケースが多く、どっしりとした食感と独特のコクが出る。しかし、一般に流通する部位ではなく、これまで知名度は限定的だった。
人気が出始めたのはテレビで紹介されはじめた5年ほど前から。大ぶりに切った油かすをふんだんに使った「かすうどん」と「かす丼」が看板メニューの大阪市浪速区の食堂「ニューなに和」では、当初、客は地元住民が中心だったが、5年ほど前から県外からの客も増えたという。
油かすを使ったメニューを出す飲食店は大阪市浪速区や河内地方など一部の地域だけだったが、今では東京にもあり、昨年春には橋下徹知事の肝いりで、一時、大阪府庁のメニューにも「かすうどん」が登場した。
人気上昇は品不足を生んだ。10年ほど前まで100グラム200円程度だった価格も、今では500〜600円にまで高騰しているという。同市西成区で精肉店を営む吉尾昇さん(61)は「予約に応えるのが精いっぱいで品切れもしょっちゅうある」と困惑気味。近鉄百貨店阿倍野本店(同市阿倍野区)の精肉店「ロイヤルミートバンク」でも「数年前から急に県外からの注文が増えた。ネット販売も考えたが、入荷する量が限られているから難しい」と話す。
「油かす」に詳しい元大阪人権博物館学芸員の太田恭治さんは「品不足を嘆く声はあるが、このおいしさが認められたのはうれしい限りだ」と話している。
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