最近コスダック市場でサイドカーは「オオカミ少年」に例えられる。市場に警告を出すため発動されるのがサイドカーだが、特に危険がない状況でもサイドカーが発動されるケースが頻繁にあるためだ。このようにサイドカーが市場をゆがませているという批判が相次いでおり、金融当局が改編案をまとめた。
金融委員会は２１日、サイドカー発動要件が満たされても、コスダック先物市場と現物市場が反対方向に動くときには発動を制限する方向でコスダック市場業務規定を改正することにしたと明らかにした。サイドカーは先物市場の急変動が現物市場の急変動につながる危険を遮断するためのもの。しかし２月６日のサイドカー発動当時、コスダック先物価格は急落したが、現物価格は上昇していた。改編案が確定すればこの日のように先物と現物の価格が反対に動く時にはサイドカーが発動されない。また金融監督委員会はサイドカーが発動される先物価格の変動幅も拡大する方針だ。いまは先物価格が前日終値より５％（ＫＯＳＰＩ）、または６％（コスダック）以上変動する状況が１分間続いた場合に株式市場でのプログラム売買呼び値の効力が５分間停止する。
金融委員会関係者は、「今週中に改編案を証券先物委員会と金融委員会会議に上程する」としており、早ければ来週から改編案を施行すると述べた。
しかし改編案が施行されても先物１～２契約だけでサイドカーが発動される問題は続くものとみられる。
改編案議論の過程でコスダック先物流動性が少ない場合にサイドカー発動を制限する内容も出てきたが、採択されなかった。サイドカー自体が発動されなくなるという指摘によるものだ。