重さ200キロのタバコ自販機１人で盗む

　たばこの自動販売機を盗んだとして、岡山県警児島署は２１日、窃盗の疑いで同県倉敷市の会社員寺崎勝己容疑者（４３）を逮捕した。倉敷市、井原市、総社市周辺では、３月ごろから似た手口の窃盗被害が４件発生しており、警戒を強めていた。同署は関連を調べている。

　逮捕容疑は、２０日午後９時ごろ、同県井原市の女性（７５）方の軒下に設置されていた、たばこ自販機丸ごと１台を盗んだ疑い。自販機には現金約１万円と、たばこ１５４個（約４万７０００円相当）が入っていた。巡回中の機動捜査隊員が同９時５０分ごろ、倉敷市連島で荷台に自販機を積んだ不審な軽トラックを発見。運転していた寺崎容疑者が犯行を認めた。

　約６０キロ離れた井原市の被害現場で確認した後、２１日午前０時２０分ごろ緊急逮捕した。現場は国道３１３号と平行している旧道沿い。夜間は人通りが少なく、自販機を所有していた被害者も同署員が確認に行くまで気付いていなかった。

　たばこ自販機の重量は１３０～２００キロ程度が一般的。同署は「自販機を設置しているボルトを外して、近くに寄せたトラックに倒せば１人でも持ち去ることは可能」としており、窃盗の手口や動機などを調べる。トラックに重機などは積んでいなかった。

　［2009年6月22日7時24分　紙面から］