岡山放送局

2009年6月22日 20時40分更新

JFE高炉 10月から改修


大手鉄鋼メーカーのJFEスチールは、改修計画を前倒しして休止している岡山県倉敷市の高炉について、ことし10月から改修に取りかかることを決めましたが、再開の時期については鉄鋼需要の動向を見極めながら判断したいとしています。

JFEスチールは世界的な景気悪化の影響で、鉄鋼製品の需要が大きく落ち込んだため、倉敷市の水島コンビナートにある製鉄所の3基の高炉のうち最も古い「第3高炉」については、改修計画を1年以上前倒ししてことし1月から休止しています。

改修をいつから始めるかは決まっていませんでしたが、会社では、ことし10月から来年4月までの予定で行うことにし、鋼材の材料となる「銑鉄」を年間350万トン生産できるようにして、これまでより16%増やすことにしました。

この一方で、鉄鋼需要が上向くきざしは依然、見えてこないとして、高炉を再開する時期についてはまだメドがたっていないということです。

これについてJFEスチールは「今後も鉄鋼需要の動向を見極めながら再開の時期を判断していきたい」と話しています。