(命を生きる) 「ひば……!」 「やっぱいい。帰れ」 雲雀が一人で暮らすマンションの中に入るのは初めてで。 イメージ通りモノトーンで統一された部屋。 もちろん雲雀も黒い服を着ているけれど。 「ヒバリぃ〜」 自分でも顔がニヤけているのが分かる。だけどそれくらい嬉しかったんだ。 雲雀はまだ男として並中に通っている。 ただ、ツナや獄寺、笹川の兄さんや笹川、ハルには雲雀が女だということを伝えた。 ツナはやっぱりという顔をして、小僧はニヤリと笑った。 他のメンツはひたすら驚いていた。 「あの子達が、選んだんだから。あの子達が選んだから着てるだけだから」 君の為じゃ、ないから。 真っ赤に染まった顔でしどろもどろに言う雲雀はとにかく可愛い。 黒い、服。 ただし、膝丈のワンピース。 雲雀の白くて細い脚とスラッとした膝小僧。見慣れないその姿が新鮮だった。 あの子達、というのは多分笹川とハルだろう。 グッジョブ!とオレは心の中で親指を立てた。 「……ない?」 「え?」 赤い顔、涙目、上目遣いの三連コンボ。うっわ、それ反則だろ。 「似合わ、ない?」 何て可愛いんだろうこの人は。 そうだ、オレはこの人のこんなところが好きなんだ。 こういう人だから、好きになったんだ。 「超可愛い。大好き」 愛しい愛しい、オレの恋人。どんなあんたでも、オレはあんたを愛してる。 伸ばす手が振り払われることは、もうない。 (Happy end…?) →アトガキ