超ハイテク!電気を使わない冷蔵庫とは?R256月22日(月) 12時 0分配信 / テクノロジー - テクノロジー総合加えて、前回出会ったソーラークッカーなら調理に使う燃料も不要になっちゃう。この勢いでもっと光熱費を削減していけば、とことんCO2とは無縁なエコライフが実現可能じゃね? すなわち、イケイケのエコボーイとしてブレイク寸前の位置まできているはずのオレだ! …おし、今回もヤル気が出てきたよ! というわけで6月3日。那須高原にある「非電化工房」を訪ねることに。なんでも、そこは発明家の藤村靖之さんの自宅兼アトリエで、電気を使わない冷蔵庫や掃除機といった、知られざるエコ・アイテムがたくさん生み出されているというのだ。でも、ホントにそんなこと可能なの!? ちょい疑心暗鬼モードで工房に到着。さっそく、裏庭にあるという電気を使わない冷蔵庫を見せてもらうことに。現れたのは、普通の電気冷蔵庫と同じくらいのサイズの…え〜と、ただの箱にしか見えないんですけど…。 「この“非電化冷蔵庫”は、熱伝導、自然対流、放射など、自然のエネルギーの流れを利用しています。まず、モノを入れる貯蔵室は金属で作り、その周囲には水をたっぷり充てんします。水で貯蔵室を囲むことで、貯蔵室内を冷たい状態に維持する原理なんです」(非電化工房代表の藤村靖之さん) ああ、自然エネルギーを利用したクーラーボックスみたいな!? だから外に置いてあるんですな。 「はい。貯蔵室内の熱は熱伝導によって金属から水へと伝わり、その熱は自然対流によって上部に集まります。お風呂も放っておくと上が温かくて下が冷たくなりますよね。そして、冷蔵庫の上部に設置した放射板で集まった熱を外部へと放出していくんです。また、扉や側面には断熱材を使用し、外部からの熱を防いでいます」 つまり、貯蔵室内の熱を外部に自然と逃がすような仕組みにし、同時に外部からの熱を遮断することで、周囲の水が冷えて結果的に貯蔵室内のものが冷えるというワケだ。実際、貯蔵室内を触ってみると、うん、いい感じに冷たい! 実際、真夏の昼でも8度以下に保てるのだという。 現在は製品化に向けて準備中で、販売予定価格は4万4000円。メチャクチャ安いわけではないし、性能も市販の電気冷蔵庫には敵わない…。が、当然、電気代はゼロ! ロクにものが入っていないウチの冷蔵庫の電気代を払うくらいなら、この非電化冷蔵庫を使う方がよっぽど地球にも家計にもやさしいよな。うぁぁぁ、究極の選択。 「私たちは電気を使った商品を否定するつもりはまったくありません。ただ、地球温暖化が懸念されている昨今、“電力化”一辺倒で開発を進めるのではなく、環境の持続性を満たせるような新しい選択肢がもっとあってもいいはず。そこで、電力化とは対極の非電化に特化しようと思い、2001年に非電化工房を設立したんですよ」 非電化工房では冷蔵庫のほかにも、オリジナルのソーラークッカーや除湿器、掃除機、浄水器、コーヒー焙煎機などなど、数々の非電化アイテムを生み出している。なかには自分で材料を揃えて簡単に作れるアイテムもあるというのだ! そう、いつの時代も男は日曜大工ができてこそナンボ。うまくいけば、役立つエコ・グッズを作れる男として、女子から一目置かれる存在に…。 その作り方、いますぐ教えてくださ〜い! (R25編集部) ※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25.jpから一部抜粋したものです ※一部のコラムを除き、R25.jpでは図・表・写真付きのコラムを掲載しております 【関連記事・情報】 ・ 家電を自分で作る!?新しい選択肢がココに! (2009.06.16) ・ レンジ&オーブン&炊飯器&…一家一台のエコ・アイテム! (2009.06.02) ・ 太陽光に限界なし!? 美味しいフルコースを作ってみたよ! (2009.06.02) |
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