イラン改革派デモ 警察当局、支持者457人を逮捕 依然緊迫した情勢続く
イランの警察当局は21日、大統領選挙に不正があったと訴えている改革派支持者457人を逮捕したことを発表し、今後も、改革派のデモ阻止に全力を挙げる方針を示した。テヘラン市内では、22日もデモが行われる予定で、依然、緊迫した情勢が続いている。
イラン当局は、20日に起きた衝突で、治安要員に暴行を加えたなどとして、改革派支持者ら457人を逮捕したと発表した。
また、銃撃戦で13人の死者が出たことについては、「火器は使用していない」と主張し、「衝突の責任は、テロリスト側にある」と強調した。
こうした状況を受け、世界各国からは、当局による弾圧への懸念の声が上がっている。
フランスのサルコジ大統領は「イランの国民の皆さまに敬意を表します」と述べた。
サルコジ大統領は、21日の会見で、「イラン政府の姿勢は許し難いものだ」と強く非難し、「非暴力の抗議デモに対する警察当局の弾圧は、直ちに中止すべきだ」と述べた。
イランの最高指導者・ハメネイ師はデモの中止を求めているが、改革派のムサビ元首相が「うそとごまかしに抗議するのは国民の権利だ」として、拒否する構えを明らかにしている。
テヘラン市内では、22日もデモが予定されていて、さらなる情勢悪化が懸念される。
(06/22 12:42)