-ボウリングをやるようになったきっかけは?
遊びではちょくちょくやっていたのですが、本格的にやるようになったきっかけは、23歳の時、近所のボウリン
グ場の無料券をもらって行ったゲームで良い点が出たことですね。
その帰りにまた無料券をもらい、それから面白くなって何回も行くようになりました。
シューズが300円だったので10回行けば元が取れると思い3000円のシューズを購入。
そのうちセンターの所属プロに声をかけていただいてボールを作って、ボウリング教室にも参加するように
なり、ボウリングにはまってしまいました。(笑)
−学生時代は運動はされていたんですか?
中学生・高校とソフトボールをやっていました。
ソフトボールでは主にファーストでたまにピッチャーもやっていました。
中学生の時はソフトボールと陸上の長距離選手をかけもちでやっていて、高校はソフトボールの特待生
で入学したんです。
頭が悪かったんで、スポーツでがんばってました・・(笑)
−本格派アスリートの高校生だったんですね。
そうですね。本格的にスポーツはやっていましたね。
ソフトボールばかりやっていて高校時代は真っ黒でした。
−プロボウラーになるまで、お仕事をされていたんですか?
高校卒業後、某化粧品会社に就職して販売員、ビューティーカウンセラーとして働いていました。
26才でプロになって(株)セントレジャー・マネジメント、岡崎グランドボウルの所属になってお仕事を辞めました。
−そうですか、きれいだから"ビューティーカウンセラー"とはぴったりのお仕事ですね。
スポーツばかりやっていた高校時代の反動で、卒業後の進路としてそういう"きれいなお仕事"に
憧れた部分もありました。
入社して1月間は皮膚のことや、美容法などの研修があり、仕事としてだけではなく女性としてもとても
勉強になりました。
−すごく美人でスタイルも良いのですが、クオーターだとか。
はい。おじいさんがアメリカ人です。
小さい頃は髪の毛も茶色くて人と違うし、クオーターだということが嫌でしたが、大人になるにつれて、
クオーターでよかったな、と思うようになりました。ちなみに、英語はしゃべれません!
−アマチュア時代には大会には出場されていたんですか?
五十嵐プロの教室で基礎を教えてもらって、マイボール・マイシューズでやるようになって上達はして
きたのですが、土日が休みでは無い仕事ですし、時間がとれなかったのでJBCやNBF等団体に
所属していず、大きな大会には全く出たことが無いです。
仕事が終わって週に4.5日はボウリング場通いしていましたね。
−ほとんど毎日ボウリング通いではかなりお金がかかったのでは?
そうなんです。かなりお金がかかりましたねー。(笑)
でもボウリングをやりはじめてからは、夜遊びにも行かず、ボウリング場通いしてました。

−プロボウラーになろうと思ったきっかけは?
ボウリングがとても好きになって、漠然と「いずれはプロテストにチャレンジしたい」という気持ちが
どんどん芽生えてきてはいました。
直接のきっかけは、そのころ行っていたセンターで3人プロテストを受ける事になったんです。
で「皆がやるなら私も」と、皆で行けば恐くないかな、という感じで私も加わって4人で一緒に受検する
ことになりました。
でも、よそのセンターであまり投げたこともなかったですし「私は絶対受からない」と思ってました。
チャレンジの気持ちで行ったのですが、受かってしまいました。(笑)
−一緒に受検した方はどうでしたか?
それが、4人とも受かったんです。
その年はラッキーな年だったらしいので皆と一緒に受検してよかったです。
−プロになってから変化したな、と思うことはありますか?
合格する前は、仕事を続けながらプロ活動をしていこうと思っていました。
でも(株)セントレジャー・マネジメント岡崎グランドボウルさんから所属のお話をいただいて、
よく考えた時に、プロになった以上は頑張って賞金を稼げる"トーナメントプロ"になりたかったんです。
仕事を続けながらではムリだと思いまして、化粧品会社を退社しました。
なので、自分自身はそんなに変っていないのですが、環境が変りました。
トーナメントに行ったり、センターの仕事があったりで以前より忙しくなり、休みが少なくなって、体力
的にきついことも増えました(笑)でも毎日が充実しています。
プロボウラーのお仕事はとても楽しくて、好きなことが仕事にできる私は本当に幸せだと思います。
もともと接客業だったので、お客さんと触れ合うのも楽しいし、トーナメントで投げることも楽しいです。
−ボウリングマガジンの表紙にもなってかなり有名人になったのでは?
そうですか?自分ではよくわからないですね。
トーナメント行くと「頑張ってください」と言われることが最初よりは多くなったという実感はあります。
名前と顔を覚えていただける、というのはすごく嬉しいです。
-今年大活躍されていますが、実力が伸びた理由は?
アマチュアの時は勢いだけで投げていたというところがあったんですが、谷口隆プロと相談して
ドリルを変えて、構え方と歩き方を教えていただき、フォームを一部分変えたのが成績が上がって
きた理由だと思います。それと、やはりプロになって格段に練習量は増えました。
−一日どれくらい練習しますか?何かトレーニングはされていますか?
投げない日もありますが、投げるときは10〜20G、気分によってですね。
すごく走りこんで、筋トレしています!と言いたいんですが。。特別トレーニングはなにもやっていません。
やばいですね。(笑)投げる前にストレッチするくらいですね。
−お休みの日は何をされていますか?
休みの日はボウリングをしません。買い物いったり、映画を見たりリラックスしています。
−思い出に残る試合は?
デビュー2戦目の六甲クイーンズオープンでラウンドロビンに残ったことです。
去年はそれが唯一のラウンドロビンであまり成績があげられませんでした。
初めて残れて嬉しい、というより「あ、残っちゃった」と。
先日の柿田川パークレーンのDHC第4戦も忘れられません。
というのも、全部滑り込みで残って、結果は8位。そこにいくまでに選抜から1ピン差で予選32人中
32位。準決勝12人残る時も12位。
本当に危なっかしいゲーム展開で残れたので涙が出そうなくらい本当にうれしかったです。
−ボウリングの魅力とは?
いい時もあれば悪い時もある、奥の深いところですね。
ボウリングは全部好きなのでなんと言っていいのかわかりません。(笑)
もともとなまけもので、練習嫌い。ソフトボールも陸上の練習も好きではなかったです。
でもボウリングは飽きないし、こんなに楽しいスポーツははじめてなんです。
−初心者の人にボウリング上達のアドバイスをお願いします。
初心者の方はピンを見て投球されると思うのですが、基本的なことですが、スパットを見て投球する
ようにすると良いと思います。力で投げないで肩の力を抜いて振り子の原理を利用して、投げることかな。
|