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【群馬】

事故防止へ新商品 ブレーキ踏み間違い『判断』 伊勢崎の工場で製造

2009年6月22日

アクセルとブレーキの踏み間違いを検知し、急発進を防ぐ装置=伊勢崎市で

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 アクセルとブレーキの踏み間違いによる交通事故が相次ぐ中、自動車部品メーカー「サン自動車工業」(東京都)が事故防止の装置を開発した。装置は伊勢崎市の本社工場で製造し、全国でも珍しいという。軽自動車や輸入車を含めてほとんどの車に取り付けが可能で、鈴木順社長は「悲惨な事故をなくしたい」と話している。 (加藤益丈)

 こうした事故は年間約七千件発生し、死傷者は約一万人。同社によると、バックなど低速走行で運転手の緊張が緩んでいる時、進路を歩行者が横切るなど予期しない事態に直面してパニックに陥り、起きることが多い。

 同社が開発した装置は、車が停止状態から時速八キロまで加速する間と、減速中に時速十六キロ以下になったとき、アクセルを急に強く踏むと「踏み間違い」と判断。強制的にアイドリング状態に移行し、車の急発進を防ぐ仕組みとなっている。

 装置は一セット八万円で、工賃が別途かかる。取り付けは、同社が技術力を認めた自動車用品店、整備工場、中古車販売店などで実施。取扱店は全国二百店舗、県内は五店舗ある。

 

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