2009年6月22日8時35分
一方、2〜4分観測できる屋久島では屋久島町や地元旅行業者が窓口となった3千人のツアーが2月末に完売した。宿泊施設を利用するタイプがほとんどで、町の担当者は「日食の数日前から入って、縄文杉など屋久島の自然を楽しみたいという人が多いようだ」と声を弾ませる。
ホテル泊なら中国へのツアーも人気だ。上海では5分ほど観測できるうえ、3〜4日の日程で15万〜20万円程度。トカラ列島や奄美大島へのツアーより「近くて安い」。
予想を下回る現状に、奄美観光物産協会の越間多輝鐘(こしま・たきかね)会長は「奄美はトカラの陰に隠れた感がある。中国も強敵だが、島唄(うた)や大島紬などの伝統文化の魅力も訴え、集客を図りたい」と話す。
宿泊場所を確保しないまま島に入る人をどうするかという問題もある。十島村や屋久島町は皆既日食前後の7〜9日間、ツアー客以外の上陸を制限するが、制限前に入る人や「密入島者」もいるとみる。島南部で観測できる種子島では、島のキャンプ場や体育館を400人分の宿泊施設として開放し、「宿なし」の観測者に対応する。(斎藤徹)