首都圏放送センター

2009年6月22日 8時57分更新

東京23区の待機児童が増加


保育所不足が課題となっている東京23区で、申し込んでも入所できない、いわゆる「待機児童」の数が、去年に比べて1.5倍に増えていることがわかりました。

NHKが東京23区に取材したところ、ことし4月1日時点の待機児童の数は4613人で、去年に比べて1.5倍に増えていることがわかりました。
最も多かったのは世田谷区で613人、ついで板橋区が481人、練馬区が429人、足立区が418人でした。
このうち世田谷区は、待機児童をなくすため、当初、来年度までに1000人分の受け入れ先を確保する計画でしたが、さらに増やして2100人分を新たに確保する事にしました。
また、港区では、区の用地などを利用して、暫定の保育室を2か所来年4月までに新設することにしています。
このほか中央区や港区などの臨海部では、大規模なマンション開発に伴って子育て世代の転入が続いているため、マンションの開発事業者に保育所を設置してもらう協議も進めているということです。東京など都市部を中心に待機児童の数が増えている背景には、景気の悪化で母親が新たに働く必要が出てきた事などもあげられ、自治体の対策が急がれています。