北九州市の北橋健治市長は19日の定例会見で、小倉港湾合同庁舎(小倉北区)を仮出所者の更生施設「自立更生促進センター」に改修する法務省の計画について、29日に予定される開所式に出席する方針を表明した。
北橋市長は会見で「仮出所者の自立、更生を支えるのは大事な事業。その成功を願わずにはいられない。そういう思いをこめて出席させていただきたい」と語った。この計画に関しては、地元業界団体でつくる対策協議会が4月、同省に計画中止を求める要望書と1万4386人分の署名を提出している。
また新型インフルエンザ対策を巡り、厚生労働省が原則的に全医療機関が新型患者を診察するよう促す新運用指針を公表したことについて、市長は「市としては当面は現行態勢で対応したい」と述べ、発熱外来を当面続ける意向を示した。
市によると、同省は新指針でも必ずしも一斉に切り替えるよう各地方自治体に求めていない。市は医療現場の混乱を避ける狙いも含め、現在の態勢を継続することにしたという。【平元英治】
〔北九州版〕
毎日新聞 2009年6月20日 地方版