2009年6月21日 19時47分更新
中世から近世にかけて朝鮮半島で描かれた絵画やそれらの絵に影響を受けたとされる日本の作品を集めた展示会が岡山市で開かれています。
この展示会は、美術の分野で日本が朝鮮半島からどのような影響を受けたかを知ってもらおうと岡山市北区の県立美術館が開きました。
会場には14世紀から20世紀初頭までに朝鮮半島で描かれた絵画や、それらの絵に影響を受けたとされる日本の作品250点余りが展示されています。
このうち江戸時代の日本人画家・伊藤若中の「桝目描」という作品は細かい升目のひとつひとつに色をつける方法で、動物の姿を描いていて、紙織画という朝鮮半島の絵画に影響を受けたといわれています。
また、14世紀前半の高麗王朝時代の朝鮮で描かれた「楊柳観音図」は衣を羽織った観世音の姿を鮮やかな色づかいで表現した作品で岡山県内で発見され今回初めて公開されました。
この展示会は岡山市北区の県立美術館で7月12日まで開かれています。