ダルビッシュ、初マツダスタジアムで９勝だ…日本ハム

　日本ハム・ダルビッシュ有投手（２２）が１９日、マツダでの全体練習に参加。敵地で先発予定の２０日の広島戦で、リーグ単独トップの９勝目を狙う。しかし、ブルペンと球場のマウンドでは土の種類が違うなど、逆境も立ちはだかった。

　ダルビッシュは新球場のグラウンドに飛び出すと、まずはマウンドに向かった。投球動作をすることなく、両足を乗せただけで感触を確かめた。赤土で硬いとされるマウンドにも、「普通ッス。何も気になりません」と淡々としていた。

　ただ、そんなエースへ一抹の不安を口にしたのは吉井投手コーチだ。左足を強く踏みつけることで剛球を繰り出すだけに、「守備練習を見る限り、けっこう掘れていた。本格派の投手はどうなんやろ」。さらに、ビジターの三塁側だけブルペンは黒土仕様。初見参のマツダには“洗礼”と呼べる材料がそろっている。

　防御率１・２０はリーグ１位、勝ち星でも楽天・田中を上回る９勝目がかかる一戦。「マー君？　そういうのを気にせず、自分の投球をするだけ」という右腕が、自らの力で不利をはね返す。