運営日誌(2009/06/07 日)

2009/06/07日曜

今週(6日)の読売テレビ『名探偵コナン』は、1996年1月29日放映の第4話「大都会暗号マップ事件」の再放映(デジタルリマスター版)でした。
1996年1月8日に始まった『名探偵コナン』では、番組の長期化に伴って2003年秋以降に通常の全国ネット枠でも再放映をたびたび行うようになりました。
当初は1時間・2時間スペシャルを主題歌だけ差し替えて(または主題歌まで本放映当時のままで)再放映する形式が中心であり、2007年からは3話完結編を1時間番組に再編集するパターンも登場しました。
いずれにしても1時間スペシャルということで、どうせ話の細かい内容なんて忘れてる私のような視聴者(^_^;)にとっては、再放映といえども通常の30分枠よりも楽しみな回だったわけです。

ところが、今年4月から全国ネット枠ごと土曜18:00-18:30枠に移動した(テレビ大分のみ別時間)関係で、今後は新作・再放映ともスペシャル編成は厳しくなったかな?というのが正直なところですね。
まあ、18:30-19:00枠の『満点★青空レストラン』も30分番組なので、1時間スペシャルはやろうと思えばできるでしょうが、そうすると今度は『名探偵コナン』の放映自体がない週が増えることになり……ゴールデン帯時代の視聴率低下→放映回数減少のサイクルで事が回っていたのを考えると、下手に特番だったり休止だったりするのも考えものだと思います。

そして、今週が第4話の再放映だったように、従来にはなかったパターンである“過去の通常30分枠の回を全国ネットで再放映する”ケースが、枠移動後のこの短期間でも目立って増えました。
具体的には、枠移動初回の4月4日は第1話「ジェットコースター殺人事件」(1996年1月8日放映)、4月11日は第2話「資産家令嬢誘拐事件」(同1月15日放映)で、新作7本を挟んで今週が第4話、再び新作2本の後、6月27日は第12話「歩美ちゃん誘拐事件」(同年4月15日放映)が予定されています。(4回いずれも、導入用に若干の新作パートあり)
再放映が増えた事情として、個人的には枠移動や不況でスポンサー広告料が減ったのでは?と予想していますが、まあアニメ番組の場合は1本あたりの制作費を削るにも限界がありますから、防衛策として過去の“自信作”で勝負するのは、十分にアリだと思っています。

また、全国ネットの再放映回では、OP・EDは現在の主題歌に差し替えられる場合が圧倒的に多くなっています。
その際、通常の新作アニメ番組では同じものを使い回している(使い回せる)OPのクレジットも、当時のものに差し替えているんですよね。
例えば今週の第4話では、1996年の本放映当時のスタッフがクレジットされ、当時“よみうりテレビ”と表記されていた部分(プロデューサーの所属表記や制作クレジット)は“ytv”となっていました。
なお、前述の3話完結シリーズを1時間に再編集した場合や、本格的な新作パートが追加された回では、本放映当時のスタッフ+現行スタッフの連名という形を取ったケースもあります。(似たようなケースで『ドラえもん』旧シリーズのときは、OPクレジットは新作部分のメインスタッフだったと思います)
いずれにしても、現在は『名探偵コナン』から完全に離れたスタッフや会社の名前が新作OP映像に乗っかっているという珍しいものが見られますし、デジタル制作のOPに“監督;こだま兼嗣”の組み合わせにはつい感慨を覚えてしまいます。

ここからようやく本題。
その回のスタッフを表示するEDクレジットは当然ながら当時と同じ名前が掲載されることになりますが、“デジタルリマスター特別編集版”に携わった現行スタッフのクレジットが載るなど目立った違いがあります。
また、番組当初は主人公の役名を“コナン;高山みなみ”とクレジットしていたのが、1997年半ばから“江戸川コナン:高山みなみ”が混在するようになり、ほどなくして“江戸川コナン”に統一されていった経緯がありました。
本来の第4話“コナン”でしたが、今回の再放映ではここが“江戸川コナン”に改められています。

しかし今回、個人的にそれよりも目を引いたのは、“絵コンテ/演出:越智浩仁”とクレジットされていたことでした。
『名探偵コナン』を見ている方はご存知だと思いますが、現在の監督である於地紘仁さんの旧名義です。
今回、OPクレジットの監督はこだま兼嗣さんのみの掲載でしたが、EDでは前述のデジタルリマスター特別編集版スタッフとして“於地紘仁”の名前があることから、同一人物が同じ回に別の名前でクレジットされていたことになります。
何らかの必要があってこうした措置が執られることは他のアニメでもありますが、今回は単純に含むところのない改名なので、ちょっと「?」という感じなんですよね。
もちろんクレジットを入れ直すといっても、既にアニメ業界から離れた方もおられるので全ての名義変更を反映させる必要はないでしょうが、今度の件は現在も引き続き『名探偵コナン』の中心スタッフとして関わっている人物なだけに、ここは修正してもおかしくないと思う次第で。
実際、吉田歩美役の岩居由希子さん(1996年当時の名義は岩井由希子)は、現在の芸名でクレジットされていたわけで、こういった長寿番組特有の事情でも、スタッフよりキャストの方が優先なのかな?……などと、現在進行形で過去の『名探偵コナン』を見返しつつスタッフデータを集めている私としては、腑に落ちないような複雑な思いもあります。

もっとも腑に落ちないと言うなら、なぜ今になって「大都会暗号マップ事件」なのか?という根本的なところが一番ですけど(^_^;)
長期放映に落ち着く以前、つまり最初の1年分くらいは、メインキャラクターの性格設定や作品の雰囲気が違いすぎて、当時のことを知っている私が見ても非常に違和感があります。
今回、再放映であることは一目瞭然としても、制作された年代など詳しい説明はなかったので、事情に詳しくない視聴者はかなり戸惑ったのではないでしょうか。
そう考えると、『ドラえもん』が時期によっては「新作」と「10年以上前の旧作」を毎週セットで放映して当たり前のように受け入れられていたのが、とても凄いことなのだと実感されます。

【コメント】
1: 智 (06/08 09:58)
初めまして、最近のコナンのリマスター傑作選が多いのは恐らく裏のメジャーへの配慮だと思うのですが
2: 加嶋 (06/09 23:50)
>>智さん
>>最近のコナンのリマスター傑作選が多いのは恐らく裏のメジャーへの配慮だと思うのですが

再放映とはいっても「名探偵コナン」を通常通り放映していることには変わりありませんし、第2話を放映した4月11日は17:30-18:00枠で「メジャー」とは被らない時間帯でした。
この辺のことを考えると、裏番組についてはあまり関係ないのではないか、と個人的には思っています。

また、読売テレビ公式サイト内・諏訪道彦プロデューサーの日記によると、
>>基本的には当然新作をお届けしていくわけですが、コナンも放送から14年目になるので、その時代に触れていない視聴者のためにも、年に数本懐かしくも優れた名作をお届けしていく事にしています。

としており、6月(メジャーが終了する)までの暫定的な措置ではなく、長いスパンでこうした再放映を行っていく予定があるように読めます。

何より、サンデー的に一刻も早く状況の改善を図りたいのは、「メジャー」よりも「名探偵コナン」の方だと思うんですよね(^_^;)
3: おおはた (06/11 02:03)
 大山時代の『ドラえもん』は、おっしゃる通りOPクレジットは新作分のスタッフのみでした。
 それは別にいいのですが、EDで再放送分の情報が非常に少ないのは、データを取っている者としては困りものでした。何しろ、個人名が出るのは脚本・コンテのみで、作画は担当会社名のみ、さらに声優は一切名前が出ないので、ゲスト声優は声で判別できないとお手上げでした。
 大山ドラの再放送スタッフ表示は細かく突っ込んでいくと、なかなか奥が深いのですが、これはいずれ自分のサイトで紹介しようと思っています(と、宣伝)。
 現在は、『ドラえもん』も状況は改善されていて、特番で再放送が入った場合、新作と同じ扱いで各話のスタッフは表示されていますが、特番の場合は原画を一画面でまとめて表示する場合が多いので、新作と再放送のスタッフが混じってしまい、これはこれで困ります。声優は役名で判別できますが、ゲスト声優でも昨年大晦日の桑島法子と大川透のように、新作・再放送の両方に出ている場合がありますね。

 それにしても、私はずっと『ドラえもん』は新作+再放送の組み合わせが当然と思って20年以上観てきましたが、あらためて振り返ると、ゴールデンタイムの番組が毎週半分は再放送というのは、かなり大胆なことでしたね。この再放送があったからこそ、多くのエピソードが世代を越えて知られているのでしょうけど。
4: 加嶋 (06/12 22:24)
>>おおはたさん
>>EDで再放送分の情報が非常に少ないのは、データを取っている者としては困りものでした。

この辺が、1回2本立ての『ドラえもん』のテレビ番組としての長所であると同時に、アニメファンの立場からすると難点でもありますね。
おっしゃるように、新作1本+旧作1本の編成は、全話ビデオソフト化がなされていない『ドラえもん』でも世代を超えて作品を見ることができる、非常に優れたシステムだったと思います。
そして、なまじ「新作1本」が加わるために、アニメファンがチェックするクレジットが中途半端なことになる、という……。
おそらく、まだクレジットに関する細かい意識がなかった1979年当時(日曜日の再放映版)から始まった流れが、なんとなく2005年まで続いてしまったのだと思いますが……。

いずれにしても、テレビ番組が安定したフォーマットで放映でき、また何週も続けて特番で潰れることのなかった時代ならではの産物という気もしています。
現在放映中の新シリーズでは30分1本立ての回や前後編構成の話があるうえ、回によってAパートとBパートの尺が異なるので、以前のような放映システムは将来的にも難しいでしょう。

>>現在は、『ドラえもん』も状況は改善されていて、特番で再放送が入った場合、新作と同じ扱いで各話のスタッフは表示されていますが、特番の場合は原画を一画面でまとめて表示する場合が多いので、新作と再放送のスタッフが混じってしまい、これはこれで困ります。

そういえばこれ、私も以前から気になっていました。
各短編のスタッフに加えて、おそらくブリッジアニメ部分の担当者も含まれているので……。
将来的に、シンエイ動画内でも「どの回を誰が作ったのか、資料を紛失して分からない」なんてことにならなければ、と余計な心配をしています(^_^;)

>>声優は役名で判別できますが、ゲスト声優でも昨年大晦日の桑島法子と大川透のように、新作・再放送の両方に出ている場合がありますね。

私は「地底の国探検(後編)」を本放映当時に見逃しており、割と真剣に見ていたので(まあ真剣に見るほどの内容ではありませんでしたけど…)、尚のこと妙な気分だったのを思い出します。
今にして思えば、キャストが新作「ゆうれい城へひっこし」と被っているうえ、内容的にも通常と異なる世界観の長編冒険物が重なってしまい、いろいろとアンバランスだった感じです。
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アニメ/書籍(2009/06/01 月)

アニメ雑感 gooブログへの移行について

アニメ雑感をgooブログに移行しました。
2005年春に“アニメ雑感”を始めた頃と比べると、私の見るアニメの傾向や、“アニメ雑感”の趣旨も変わってきてしまったのが主な理由です。
実際、縦に長いスペースとネタバレ防止用の反転文字を使ってまで、“アニ鳴館の日誌”に載せ続けられる内容ではなくなってきましたので(^_^;)
今後は、アニメの感想やアニメネタの書き散らしなど、旧アニメ雑感の機能は全てこちらにまとめたいと思います。

gooブログ版では、気が向いたときや時間のあるときは毎日のように連投したり、特に何もないときは長期間のブランクを空けるなど、自由度の高い更新で気楽にやっていきたいと思います。
いずれにしても、更新の重要度、優先度は従来に比べて下がるものと思います。
現在の私の視聴作品でどれだけの方に伝わる感想を書けるか分かりませんが(^_^;)、gooブログ版の“アニメ雑感”をよろしくお願いいたします。

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アニメ/書籍(2009/05/31 日)

アニメ雑感 2009年5月25日~31日

久々にアニメ関連の買い物。ほとんどがCDですが……。
首都圏へ来てから、近場では大した品揃えのレコード店がないし、池袋や秋葉原までは交通費がもったいなくて、アニメショップやレコード店のアニメコーナーをのぞく機会はかえって減ったような。(大分県で育つと、買い物のために電車賃を払って出かけるという習慣がないので)

きらりん★レボリューション ソングコレクション5
ファイナルステージに参加して、いくつか収録曲が聴きたくなったので購入。特に「負けん気!強気!元気!前向き!」(のえるソロ、劇中では最終回に登場)は、ファイナルステージで“中の人”が感極まっていたのを思い出してしまい、なんとなく感傷に浸ってしまいます。
ちょっと気になったのは「タンタンターン!」の歌詞カードで、これは歌の性質上、どこが誰のパートなのかを示さないと歌詞表示の意味がないような(^_^;)
ちなみに、同時期に発売された主題歌集「ベスト☆きらり」には色でパート分けが示されています。

D・N・ANGEL Vocal Collection
「D・N・ANGEL」の主題歌3曲も収録されているソングアルバム。レンタル落ち。
一番純粋にアニメを楽しんでいた時期(?)なので、それなりに思い出深い作品です。
同時期に「カレイドスター」や「ぴちぴちピッチ」が始まっているせいか、なかなか“好きな作品”の表舞台には上がってきませんが……。

時間よ止まれ feat. SEAMO(AZU)
「イタズラなKiss」の後期EDテーマ。
テレビサイズではあまり出番のないラップパートが、フルサイズではなかなか目立っています。
イントロから歌詞まで、本編後半に描かれる幸せな時間を表現した、とても良い主題歌です。

Everlasting Luv(BREAKERZ)
「名探偵コナン」の現OPテーマ。アニメファンのみならず、世間的にも“BREAKERZ”よりも“DAIGO”(ヴォーカル担当)の方が通りが良いのでは?
ヴォーカルは耳に馴染みやすく、番組中のOPアニメと歌詞の連動もうまく行っているし、土曜夜に「これからコナンを見るぞ」という気分にもなれて、結構好きな歌です。

Mysterious(Naifu)
同じく「名探偵コナン」で、こちらはアニメ★7前期(2008年10月~12月)のときのOPテーマ。
当時、男声ヴォーカルのOPテーマは「衝動」(B'z)以来であり、またB'z以外では実に「胸がドキドキ」(ハイロウズ、番組開始時のOP)以来ということで話題にもなりました。(EDでは定期的に男声ヴォーカル曲が使われている)
B'zも過去のテレビ主題歌2曲はロック曲でしたが、「名探偵コナン」にはNaifu(「恋心 輝きながら」を含めて)の方が馴染みやすいかも。B'zはどちらかと言えば、映画のバラード調の方が良い印象があります。

PUZZLE(倉木麻衣)
今年のコナン映画の主題歌ですが、カップリングに収録されている「Revive」(アニメ★7後期のOP)の方がおなじみでしょう。
「Revive」はOPアニメの諸演出がいちいち印象的です。ただ並べて聴くと、男性ヴォーカルの「Everlasting Luv」「Mysterious」に比べてちょっと印象は弱いかも。

七つの海の物語~Pearls of Mermaid~(中田あすみ、寺門仁美、浅野まゆみ)
「マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア」の挿入歌。
3人の各ソロバージョンは持ってましたが、やはりオリジナルが欲しかったので買いました。中古ですけど。
「ぴちぴちピッチ」や「きらりん★レボリューション」の歌については、いろいろ語りたいことがあるのでいつか……と思うと、やはりアニメ雑感は何らかの形で続けたいですね。どう考えても、メインサイトでやれる芸風ではありませんし(^_^;)
アニメファンとしての、こういった書き散らしたいネタを書いても良いスペースは、準備しておいた方が良さそうです。

(Buzy)
……と表題曲を書いても何のことやらという方が多いと思いますが、カップリングに「Venus Say…」(ふたつのスピカ・ED)が収録されています。
歌はテレビサイズそのままであり、イントロと曲末尾が若干違うだけなので、テレビ放映ソースから取り出した音源があれば、敢えてCDを買う必要もないかも。
私も中古が安かったので買った、という程度です。

『巴里のイザベル』DVD-BOX
キリン名曲ロマン劇場として1979年に放映されたテレビアニメ(全13話)です。以前、ネット上で評判を見かけて、ちょっと興味があったので買いました。シリーズ作品では、全4作のうち他に「野ばらのジュリー」も確保済み。
いつ見るのかが問題ですが……。
脚本を担当した首藤剛志さんの記事(リンク先の下部)


名探偵コナン(第536話) 消えた名画の秘密
読売テレビ→日本テレビ:5/30放映
「消えた名画の秘密」というサブタイトルが、一見すると本格的なトリック物のような感じで、面白いミスリードでした。
“作品”の正体はバレバレで謎としてはもう一ひねり欲しかったけど、「商売繁盛のヒミツ」の系統としてこんな回もたまには良いんじゃないでしょうか。
コナンが「絵を探しても無駄だと思うぞ」と光彦に声をかける場面に日常会話の雰囲気があったり(いつもの“ストーリーを進めるためのセリフ”とはちょっと感じが違った)、特に含むところのない建設業者の大人が悪役っぽく描かれていた=探偵団視点での物語の進行だったりと、細かい部分でも“いつもとちょっと違う『コナン』”な感じが出ていたんじゃないでしょうか。

ところで、次回は「大都会暗号マップ事件」(第4話)ねぇ……。
不況&ゴールデン撤退で制作費は厳しいのだろうし、アニメ番組は(スポンサー的にも視聴者的にも)再放映を許してもらえそうだし、13年分のストックがあるし……なので、定期的にデジタルリマスターが入るのは別に良いんですけど、“よりによってそれかよ”的な話を持ってきたなぁ(^_^;)
まあ確かに、シンプルな暗号物で見ていて面白いんですけども。
大河原晴男さんが作監の回は当時でさえ癖があって目立ってたのに、今になって本放映に挟むと違和感ありすぎるんじゃないかな。
ここ最近、映画にテレビに松本警視が目立ってたので、便乗して&季節ネタで「6月の花嫁殺人事件」あたりが良かったと思うんですけどねぇ。

ちなみに、6月27日放映予定の「歩美ちゃん誘拐事件」(第12話)も大河原さんが作監。
このチョイスもよく分からないのですが。クレームつきそうな場面がある話……わざわざ危ない橋を渡る必要あるのか?
ただ、4月から始まっているテレビ信州の再放映ではこの回が飛ばされてたらしいので、もともと予定に入っていたのかも知れません。(第1話、第2話、第4話は順番通りに放映した)

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アニメ/書籍(2009/05/24 日)

アニメ雑感 2009年5月18日~24日

以前と違って、必ずしも日曜日に更新時間が取れるとは限らないので、アニメ雑感の形態をどうしようかと思案中です。
掲載している作品群のことを考えると、いっそ廃止したところで(メインのサイト更新に時間を使えるようになる私を含めて)誰も寂しがらない気もするのですが(^_^;)


涼宮ハルヒの憂鬱[第2期](第1話) 笹の葉ラプソディ
サンテレビ:5/22放映→東京MXテレビ:5/23放映
わざわざこんな奇抜な形態で放映しているので、再放映初回から通して見た方が良かったのかな?とも思ってましたが、これはこれできちんと「新シリーズの第1話」らしい作りになっていました。(導入部で主要キャラクターを軽く紹介していたり)
色遣いが変わってる?気もしたのですが、これは前作視聴時から受信・受像環境が変わったせいかも。

時系列とか伏線が云々と言われつつも基本的には短編連作だし、原作知識もあるので、話について行けないなどの違和感もなし。
原作知識が邪魔にならず、話が分かっていてもキャラクター作りの面白さで集中力を切らさずに楽しめるところは相変わらず凄いと思います。

媒体(漫画と小説)が異なるので単純比較はできませんけれども、「クロスゲーム」が原作既読派としては予定調和的にエピソードをこなしてるように見えるのに対して、「涼宮ハルヒの憂鬱」は(小説原作としてはセリフ回しまでかなり原作を踏襲しているのに)まるでアドリブでストーリーが進んでるようなワクワク感があります。
まあ、そのアドリブ感覚の分だけ不安定なイメージもあって、長期的に取っつきやすいのは「クロスゲーム」や「名探偵コナン」の方なのだけれども。1クール(相当)で終わる作品の場合なら、本作のように場のノリ重視(と視聴者が感じる演出)で駆け抜けてくれる方が、後味はスッキリすると思います。

その意味では、第1期ではラスト2回に「憂鬱」のクライマックスを持ってきたために、最後の部分に平凡な印象しか残らない作品になってしまった感じもするんですよね。
さすがに「朝比奈ミクルの冒険」を最終回にしろとは言わないにしても、ハルヒの内面の変化が分かりやすく見て取れる「ライブアライブ」あたりを最後に持ってきた方が、この路線の作品としては映える気がするのも正直なところ。(「マリア様がみてる」の第1期が、卒業式ではなくバレンタインデートで終わったみたいに)

また、そもそも第1期の手法は、話の順番がグチャグチャという原作の特徴をアニメという媒体でも活かしたものなので、作中の時系列順で話を進めるのは“原作と違うこと”をやることになります。

そんなわけで、“第2期の最後”に何を持ってくるのか、「読後感」「構成意図」というそれぞれの点で気になるところです。


極上!! めちゃモテ 委員長(第8話) まさかの恋のトライアングルですわっ 前編
テレビ東京:5/23放映
西崎君の良いところって……何だっけ?
いや、現時点では一方的にアプローチしてるだけなので不自然ではないんですけど、曲がりなりにも三角関係(の前兆)なのだから、もう少し西崎青という人物を分かりやすく描いてくれても良いのになぁ……と思う次第で。

ミッションターゲットは姫野さんで、出来上がった人間関係から一歩を踏み出す話。
特に姫野さんとセインは自然に成り立ってきた関係だから、単純に「素直になる」だけでお茶を濁せないのが難しいところであり、次回が楽しみなところでもあります。


魔法使い サリー[第1作](第45話) ラクガキパレード
BS朝日:08/3/18放映
今回はミュージカル仕立て。
現代で同じことをやると「狙ってやった異色の回」と言われるだけなのですが、テレビアニメ(テレビ漫画)自体が軌道に乗ったばかりの時代だけに、今回のような実験的な作風が定期的に出てきて、自由な作品です。
放映が1967年なので、「私が子供の頃」は明治・大正の境目の頃だよなぁ……と思うと、なんかすごく壮大な話に思えてくる。

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アニメ/書籍(2009/05/17 日)

アニメ雑感 2009年5月4日~17日

CS中心のアニメライフのため、時期外れの新番組が2本ありました。
まず「魔法騎士レイアース」(チャンネルNECO)は、私がアニメファンになるよりも少し前のヒット作。「名探偵コナン」の前に月曜19時30分枠で放映していた作品、と説明しても良いでしょうか。
内容は私が苦手意識全開の異世界ファンタジー物のようですが、本放映ゴールデンタイムの枠ということで、ある程度「誰でも楽しめる」作りになってるんじゃないかな?というところに期待して様子見です。
「咲」(AT-X)は、先週まで同じ枠で放映していた「スキップ・ビート!」の毎週予約を解除し忘れて録れていたもの。“助監督:セトウケンジ”のクレジットが目に入って、つい1話をそのまま見てしまいました。
「きらレボSTAGE3」で妙にギャグ演出のキレが良かった印象があり、特に第122話(映画化決定! MilkyWay初出演!?)は3年間全153話の中で文句なしに最も演出が暴走した回だったので、そのようなセンスが薄く広くでもシリーズとして継続的に見られるなら面白いかな、と思って視聴リストに入れました。こういう想定外な所で生まれる作品との縁は大事にしたい。
肝心の麻雀については何も知らないのですが(だから映画や今週のコナンも若干意味が分からなかった)、「ヒカルの碁」や「アイシールド21」もよく分からないなりに見続けられたので、その辺はあまり心配していません。


「きらレボファイナルステージ」で引き継ぎの儀式みたいなものが行われて、さあこれから素直に「めちゃモテ委員長」を応援していこう!という気分に。
そんな精神論だけで、今まで苦笑いだった内容を「見ていて楽しい」と思えるようになるのだから、やっぱり作品に向き合うテンションって大事だなぁ。

13本や26本の大ヒット作よりも、年単位で時間の積み重ねのある作品の方を好きになるのだ、ということが、いい加減分かってきました。
大まかに言って、番組スタート ~ 人気が出る ~ 全盛期 ~ ピークを過ぎる ~ テコ入れ ~ 終了 の流れをリアルタイムで実感して思い入れを持つには、3年がひとつの目安になっています。
と言っても、私が経験したサンプルは「ミルモでポン!」と「きらりん★レボリューション」くらいしかないのだけれども。
期間が2年だと、「ぴちぴちピッチ」「ブラック.ジャック」のように、次の作品のめどが立つまで暫定的に延長したうえで予定通り終了、のパターンの方が多い気がします。(BJはテコ入れも入りましたが)

その正反対というわけでもありませんが、(あくまで個人的に)“1クールのアニメに大当たり作品はない”ことも分かってきた感じです。
例外らしい例外といえば、「LEMON ANGEL PROJECT」(感想率調査で殿堂入りに推した)が思い当たる程度で。
「君が望む永遠」「Rozen Maiden」「げんしけん」「ARIA The ANIMATION」「涼宮ハルヒの憂鬱」等々、楽しかった思い出は少なからずあるのですが……。
それらも、「宇宙のステルヴィア」「まほらば Heartful days」「絶対少年」「金色のコルダ」「ラブ★コン」「スキップ・ビート!」といった2クールの代表作品と並べると、どうしても見劣りしてしまいます。
そして、4クール(1年)の「明日のナージャ」「カレイドスター」「アニマル横町」「レ・ミゼラブル少女コゼット」はさらに一枚上手。(ただし、時間帯の違いがあるので上位互換とは違う)
特に「アニマル横町」は長く続いていればひょっとして?と、今でも“たら・れば”を想像する作品です。

そういう意味で、正直2年目があると思っていなかった「しゅごキャラ!」や、人気が出るも出ないも全てはこれからの「極上!!めちゃモテ委員長」が、将来的に私の思い出のどこに居座ることになるのか、注目しているところです。

単純に1話完結主体の少女誌原作モノが好きなだけという気もしていますが。「だぁ!だぁ!だぁ!」も含めて。


KAIKAN フレーズ(第18話) ツアー総決算!リュシフェル嵐のライブ 18thGIG カミング・ホーム
AT-X:5/1放映
桐生姉と咲也がいい雰囲気になってきた途端に、新ヒロイン登場と相成るのか。
本放映当時の番組事情的には、台風ライブがクライマックス、デビューが一つの区切りになるのかな。

桐生家での会話から察するに、帰京した翌朝に台風が関東に来て、そこでライブした……ってことですよね?
その日程で九州から帰るのは厳しいような?
福岡-東京を一般道でどれくらいの時間かかるのか分かりませんし、台風といっても移動速度はマチマチですけど。
帰り道は台風と追いかけっこ状態で、リュシフェルが福岡を発つのと、九州北部が強風域・暴風域に入る時間帯は、似たようなものだと思うのです……。
各地の観客も前日入りしないと東京に出て来られないし(特に西日本組は前日でも怪しい)。当日は当日で、時間的にも天候的にも電車が動いてない中、見知らぬ東京で台風と格闘しながら公園にたどり着くのは難易度が高いのでは。少なくとも首都圏暮らし1年そこそこの私には無理です(^_^;)
台風ライブ自体は、今まで「KAIKANフレーズ」を見てきて良かったと思えるすごく良いシーンなんですけど、やっぱり台風に馴染みのないスタッフ(と勝手に決めつけてしまってますが…)で作ると、この辺は適当になってしまうのかなぁ。


マリア様がみてる[第4期] シリーズ総括
熱中:★★--- 満足:★★★-- オススメ:★★★--
最初のアニメ化が5年前なので、正直に言って、いろんな意味で旬を過ぎてるのは事実。
また、原作の作風が変化していたり、ポジティブな心情描写が少ない展開だったりなので、第1期に当時の視聴者を鷲掴みにしたような世界観に比べると弱くなってしまいます。
そして、原作のような話の広がりをいちいちアニメでやるのは難しいので、遊び心も演出できない。
……となると、こうして“話を終わらせるための再アニメ化”にならざるを得なかったのも仕方ないところでしょうか。
基本設定(リリアンの習慣)に反する細かい描写の不手際に目をつむれば、“アニメ化”としての出来は悪くなかったのですが、一方でこれといった見所のない作品になってしまった感は否めませんでした。


咲(第2話) 第2局 『勝 負』
テレビ東京:4/13放映、AT-X:5/13放映
「私は麻雀が好きです」、さらに「だから麻雀を好きでもないあなたに負けたのが悔しい」と。
登場人物の思い入れを推しはかるうえで、すごく説得力があった。
見てる側としても、めちゃモテ委員長よりもリアリティが薄そうな世界観(^_^;)に対して「高校生がそんな部活やってダベってるんだ」という第一印象だったのが、「この娘たちは本気なんだ」と感じてギアを入れ替えるキッカケになりました。
感情のぶつかり合いといえば、アニメでは演出主導の見せ方で食いつかせることが多いのですが、今回は脚本が見応えのある場面を引っ張ってたように思います。なかなか良いツカミでした。

まあ、どっちにしてもゲームのルールを知らないので(ヒカルの碁やアイシールド21と同様)、結局は傍観するしかできないのですが……。


名探偵コナン(第534話) 新たな傷跡と口笛の男
読売テレビ→日本テレビ:5/16放映
Zは横倒しにすればNに見えますが。
「漆黒の追跡者」に続いて「咲」に続いて、またも麻雀の話題。東西南北にも繋がってくれそうなネタではあるけど、その東西南北がミスリードっぽい描写もあったし、いろいろと謎です。

そういえば、説明ゼリフで話の流れをおさらいするシーンが監督交代以降は特に目立つようになりましたが、枠移動してからさらに丁寧になった感じ。
良く言えば親切設計というか、悪く言えばくどいというか……。


極上!! めちゃモテ 委員長(第7話) ジミ子から…ジミモテ子に変身ですわっ
テレビ東京:5/16放映
自分の価値観を押しつける生徒会長を一泡吹かせる……という展開にするならまだしも、この内容だと未海さんのやり方はなんだか暴力的に見えるなぁ。
おしゃれが根本的に嫌いだったり、イヤな思い出のある人に対して、ファッション店を連れ回したり強引におしゃれを強要するのは逆効果じゃないでしょうか。
今までの話と違って、ミッション対象者が乗り気でないところでどうするかと思ってたけど、これじゃ見る人が見れば「いじめ」です。
思い人が物理的に遠くにいた件も、簡単に連れて来ちゃうし……。

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アニメ/書籍(2009/05/04 月)

ちゃおpresents きらりん★ レボリューション ファイナル☆ステージ

ちゃおpresents きらりん★ レボリューション ファイナル☆ステージ

大人対象の3回目公演。
「いいコンサート」でした。
盛り上がったとか、感動したという具体的な褒め言葉よりも、「いいコンサート」という表現が一番ピッタリだと思います。出演者のパフォーマンスも、スタッフの計らいも、客席の雰囲気も。
アニメ「きらレボ」の大ファンとして、こういう場に一度は参加しておいて損はないと実感しましたし、その中でファイナルライブの最終回公演という舞台に居合わせることができたことを非常にうれしく思います。

アニメ本編ではないし、東京近辺以外からの参加は難しいので、「月島きらりの卒業式」のような言い方はしませんが、少なくとも私にとっては「きらレボの卒業式」になりました。
アニメの放映が終わって以降のなんとなくモヤモヤしていた気持ちが、このライブで一区切りついた感じです。本当に最後なんだなぁ……という寂しさと同時に、これが最後だというのを受け入れることができた。
アンコール部では、出演者自身による「卒業式」を思わせる演出もあり、それで何かが吹っ切れてくれました。本当に参加して良かったです。
SHIPSにもMilky Wayと変わらない声援がとび(実際にSHIPSの歌が一番盛り上がった)、普段は交わることのない幾つかの観客層同士が声を合わせ。
これ、紛れもなく笑顔で笑顔を繋ぐという「きらレボ」のコンサートの世界でした。
あらためて、『きらレボ』を応援することができて、本当に幸せでした。という、この作品の総括を噛みしめています。

●余談というか、気になったこと
ライブでは「SUGAO-flavor」を“恋☆カナのカップリング”と紹介していましたが、アニメ本編では「SUGAO-flavor」がきらりのデビュー曲(「恋☆カナ」は2ndシングル曲として登場)です。「きらレボ」を見ていた人でも、意外に忘れがちなんですけどね(^_^;)
それから、会場入り口に掲げてある花束の宛名が興味深かったです。「きらレボファイナルステージ出演者様」「Milky Way様」「久住小春様」などに混じって、「月島きらり様」として出していたワニブックスは、このコンサートの趣旨をよく分かっていると感心しました。

●前座として
“ちゃおpresents”のイベントということで、「極上!!めちゃモテ委員長」の出演者らによる番組宣伝がありました。
MM3(出演者が揃って舞台に登場)は作中の登場人物と“中の人”の外見の印象がすごく近かったので、未海さんともども、こういう方向の展開を見越しているのがよく分かります。(南雲君だけきちんと背が低かったり)
今回のイベントは、いわばちゃおアニメ枠の引き継ぎの儀式でもあったわけで、公式にも個人的にも「きらりん★レボリューション」に一つの区切りがついたところで、これから素直に「極上!!めちゃモテ委員長」を応援していこうという気持ちにさせてくれました。
「きらレボ」のような強い思い入れを持って臨める自信はまだありませんけれども……。(やっぱり3年153話という積み重ねは重いです)
できることなら将来のいつか何らかの形で、今回と同じような思いをもって「めちゃモテ委員長の卒業式」に立ち会えれば良いと思います。

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アニメ/書籍(2009/05/03 日)

アニメ雑感 2009年4月27日~5月3日

今週で「スキップ・ビート!」が終わり、5月中には「ネットゴーストPIPOPA」「くまの子ジャッキー」も放映終了。(ジャッキーは視聴自体はまだ序盤ですが)
じわじわと、AT-Xの受信料が割高になってきました(^_^;)
今さら「KAIKANフレーズ」を途中で切ろうとは思わないので契約は続けますが、6月新番組にそろそろ何か良さそうな作品が見つからないものかと思っています。

新作アニメなら何でも(?)見たかった頃は受信環境が中途半端で、受信環境に恵まれてくると今度はまたアニメの嗜好がずれてきて……。
5月新番組はチャンネルNECOの「魔法騎士レイアース」を考えていますが、第一印象が私のストライクゾーンという感じではないので、「とりあえず試しに見てみる」くらいのつもりです。


「名探偵コナン 漆黒の追跡者」が、興行収入のシリーズ記録も狙える動員だとか。
これで、とりあえず2011年の映画公開(=少なくともそれまでのテレビシリーズ続投)のめどは立ったと安心していいのかなぁ。(例年、映画公開時に翌年の新作決定の報があるので、観客動員・興行収入は翌々年公開の可否の判断に繋がる)

ちなみに、テレビ大分の「ルパン三世VS名探偵コナン」は5日(祝日)の午後に放映予定。
こどもの日の特別番組という意図なのだと思いますが、テレビ大分は2000年頃から夏のルパンスペシャルを殆ど放映していないわけで、今の子供たちは「ルパン三世」を知ってるのだろうか?というのが疑問だったりします。
2007年の「霧のエリューシヴ」はテレビ大分でもネットされましたが、元日未明の穴埋め番組扱いでしたし(^_^;)

そういえば、テレビ大分の3月23日放映分「アニメ★7 名探偵コナンスペシャル」(アナログ放送のもの)を確認できました。
結論からいえば、全国ネットと同じ形で放映されていました。
「ルパンVSコナン」の放映告知、土曜18時への枠移動告知もそのまま。
5秒クロスを何度も差し替えると不自然になる前者は仕方ないとしても、後者に関しては非常に問題のある虚報なわけで……。(テレビ大分は4月以降は日曜09:30枠で放映しています)

枠移動告知パートは、新作映像にコナン(高山みなみさん)のナレーションで枠移動を案内するものです。
テレビ大分用にアナウンスを別録りするとか、該当部分をテレビ大分のみブルーバックか何かの告知映像に差し替えるとか、もっと単純に全国ネットに合わせてテレビ大分側が“テレビ大分では~”のスーパーを出すとかすれば良いだけの話であって。
実際に、以前はこうした対応をよく見かけましたし、クロスネット局の編成の問題点をテレビ大分側も認識していたからこそ、ややこしいなりにもせめて告知はしっかり行われていたのですが……。


スキップ・ビート! シリーズ総括
熱中:★★★★- 満足:★★★★- オススメ:★★★★-
続きが見たくて仕方ない。終わり方としては中途半端というか、もう1話やってほしかったような着地だったでしょうか。
思い返してみると半年間、あまり内容の濃い感想は書いてきませんでしたが、実際には毎週の放映が楽しみで、平たく言えば“とてもお気に入り”の作品でした。
放映枠は深夜(地上波)だったけれど、物語の構成や各話の組み立てはファミリー向けの時間帯のような見やすい&楽しみやすい作りになっていて、「ここは構成が…」とか「この演出では…」のようなアニメファン的な視点を持ち込むまでもなく、とても素直に“今、目の前で展開されているストーリー”に夢中になれました。
買ってない身で言うのもなんですけど、DVD売れてるのかな?
できることなら夏あたりに、新シリーズ制作決定の報を聞きたいのですが…。

追記
原作コミックス既刊分を一気読みしました。
↑の総括とは少し矛盾しますが、良い所で区切りをつけたな、という印象。
この先、話がやや冗長になるというか、これまでのような小気味よいテンポでは進まなくなるので(その代わりにキョーコや蓮が抱える問題の核心へ迫る面白さが出てくる)、毎週1本のテレビアニメとして「見ていて楽しかった、気持ちよかった」と言ってもらえる着地点は、確かにここがベストだと思います。


クロス ゲーム(第5話) ナベ貸してくれる?
テレビ東京:5/3放映
原作にないエピソードを入れて膨らませていたので、アニメスタッフの考え方がだいぶよく分かる回でした。
コウと青葉らしい……というか、コウと月島姉妹らしい、肩肘張らない雰囲気。
原作既読派としては、ただでさえ若葉の存在が強い作品で、先の展開に絡まない(アニメ独自の追加だから)と分かってる“若葉分”を増やされてもお腹いっぱいな気がしないでもないですけど……。


KAIKAN フレーズ(第14話) 東京大会グランプリなるか? メンバーの熱い結束 14thGIG グラン・プリ
AT-X:4/3放映
どうなんだろう……。
「受験をやめてバンドに賭ける決意」が敦郎なりの覚悟であったように、「家元とバンドを両立させる決意」は雪なりにリュシフェルを続けるための覚悟だと捉えてたので(正反対な二人の覚悟が一対になる構図)、それを辞めてしまうのは、なんだか拍子抜けした感じ。

準グランプリの結果に関しては、「自分たちに足りないもの」だけを考えてる時点で何かが足りない感じでしょうか。
グランプリを取ったバンドとリュシフェルの、それぞれのパフォーマンスが審査員に与えたものの違いをしっかり見つめ直すところから始めないと、「足りないものを探すこと」それ自体が独りよがりになってしまうような。

アニメ/書籍(2009/04/26 日)

アニメ雑感 2009年4月20日~26日

昨年夏の背筋痛(傷めたのは肩胛骨だそうですが…)が再発して、前回ほどひどい状態ではないものの、連休はなるべく寝ているように(+適度に体を動かす程度の外出)という指示を受けました。
サイトの更新くらいは、時間を確保してやりたいところです。この機を逃せば当分は半年遅れが続いてしまいそうな“地方局のアニメ放映状況”、これ以上は溜められない“アニメ番組のトリミング放映記録”あたりを重点的に。
アニメ視聴は、まだまだ先の長い「KAIKANフレーズ」くらいは追い付いてリアルタイムに復帰したいところです。
チケットを購入した「きらりん★レボリューション ファイナルステージ」(4日)には行けるだろうか……。


3年ぶりの連ドラ視聴と意気込んだはずの「The QUIZ SHOW」は、第2話を見逃し。
主戦場であるアニメの視聴が停滞しているのを考えると、このまま脱落してしまう可能性が高いです(^_^;)


おジャ魔女どれみ(第27話) オヤジーデがやってきた!?
BS朝日:4/14放映
まあ、スランプが何もかもバッドアイテムのせいにされると、人間はどうしようもなくなりますからね。
こうして、バッドアイテムと関係なしに、魔法のちょっとした手助けでめでたしめでたし……の方が、見ていて気持ちいい。


極上!! めちゃモテ 委員長(第3話) ツルピカお肌でめちゃモテですわっ
ソバカスやニキビは、3Dだと悪目立ちするなぁ。
「きらレボ」のケースでは、容姿にコンプレックスを抱えてる人物描写なんて記憶にないわけで。
しかも本作の場合、最終的には可愛くなるというミッションもあって(つまり記号的な不細工キャラにはできない)、描く方は匙加減に苦労しそうですね。

何年ぶりに会う人のニキビをわざわざ確認するほど男性は他人の顔を見ていない……というのもあるけど、それはこの作品では言わないのがお約束だろうから構わないです。
ただ、高校2年生としては、ちょっと悩みの次元(というか、悩んでいる気持ちの表現方法)が子供っぽい気がします。
原作既読組の感想から伝え聞く基本設定から考えると、確かに高校生の年齢設定にせざるを得ないんですけど。
視聴しているときの意識としては、中学生くらいに落とし込んで考えるのが良いのかも。「名探偵コナン」の少年探偵団を10歳ぐらいに脳内変換して見てるように。

●余談
ジュースやお菓子はお肌の大敵。
なるほど、金曜18時枠で放映できないことに納得です。(新番組は未確認ですが、少なくとも「きらレボ」では3年間ずっと明治製菓がスポンサーについていた)

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アニメ/書籍(2009/04/19 日)

アニメ雑感 2009年4月6日~19日

感想サイトを見て回ると、「極上!!めちゃモテ委員長」の3DCGの不評ぶりが目立ちます。
昨年4月にいくつかのアニメで本格導入されたものの、秋改編ではこれといった動きがなかったので、まだまだ時期尚早なんでしょうかね。
私はもちろん(?)、「きらレボSTAGE3」で慣れきって(慣らされて)しまって、何の違和感も覚えません……。


イタズラなKiss シリーズ総括
熱中:★★★★- 満足:★★★-- オススメ:★★★--
原作未読の中途半端な知識で見始めましたが、驚かされるような、それでも納得して気持ちよく見られるストーリーで、毎週楽しい時間を過ごすことができました。
長い原作をかなり端折って24本(最終話を除く)にまとめ直したと思われ、時間の流れが速すぎるのと表裏ではあったけれども、各話のテンションが高くて全体通して見やすく、サクサクと状況が変わって話が進む感じは悪くなかったと思います。
主演の水樹奈々さんの、ほとんど琴子が乗り移ってたんじゃないかと思えるような演技ぶりも好きでした。

楽しいラブコメディの前半のみならず、終盤数回に描かれた出産前後のエピソードは、予告の「絶対ハッピーになるからね」の言葉の通り、見ている側まで幸せな気分に浸れる素敵な時間でした。


おジャ魔女どれみ(第26話) わたしたち、ピュアレーヌ!
しっかり夏休みに「プールの日」がありますよ<ナイショ3話。
設定を頑張って考えました、というのが伝わってくるけど、それだけ強引で実感しにくいなぁ。
今までがシンプルだった分、なおさらそう感じるのかも。コンセプトが元祖MAHO堂のアイテムと被ってるのも気になるところです。


マリア様がみてる[第4期](第11話) ハートの鍵穴
AT-X:3/14放映
非常に丁寧な雰囲気作り。
これまでの第4期では、原作の話を追いかけるのにいっぱいいっぱいで登場人物の感情を表現する余裕がない感じだったんですけど、今回は瞳子の振幅の大きな気持ちの揺れがよく見えました。


劇場用作品 名探偵コナン 漆黒の追跡者
えーと……かなり面白かったんですけど、いざ感想を書こうとすると、なかなか適当な褒め所が見当たらないというか。
むしろ気になる点の方が思い出されます。蘭や日本警察が組織側の人間相手にここまで深く関わるのは、本筋に対して冒険しすぎかなぁ。
連続殺人事件の犯人特定の根拠が状況証拠と感情論ばかりだったのは、イマイチ説得力に欠ける。状況証拠にしても、一周忌に揃って花束贈るほど感謝しているのに、その全員が匿名だったのも納得がいきません。
まあ、いつもの推理ショー(言い逃れをはかる犯人にダメ押しの証拠を提示するパターン)ではないので状況証拠が悪いとは言わないのだけれども、劇場版の見所でもある伏線の面白さは不発だったかと。
暗殺者やカウントダウンにあったような、“あのシーンがそんな所に繋がるのか!”という感動が薄く、“ああ、そんな場面もあったね”くらいで終わってしまった気分です。
カブトムシの展開は“やられた”感が味わえたものの、お手柄のはずの探偵団が見つけただけで退場してしまうのは、ちょっとバランスが悪かったですね。

今回の映画の場合はむしろ、捜査班の誰が組織の変装なのか?の方が焦点だったかな。
この緊張感がすごく良かったし、それぞれの描写を見ながら推理するのが楽しかったです。
個人的に真っ先に疑ったのは山村刑事。人質事件は彼がすっ転ばなければ始まらなかったので、ベルモットに通じているのでは?と考えられたのだけれども、その前に話していた推理ショーの件(急に意識が遠のいて)は山村本人しか知らない情報だからなぁ……と。次は体型の変化を指摘されていた千葉刑事や、高木刑事(モノローグが入った関係で唯一“シロ”確定だった佐藤刑事と行動を共にしており、警察側の捜査の思惑を把握できた)あたり。
埼玉県警の彼女は明らかにミスリードでしたが、それならそれで、せっかくの新キャラに見せ場があっても良かったんじゃないかな……という気もします。

●余談
レイトショーで見たため、観賞後のエレベーターは「漆黒の追跡者」を見た人たちで乗り合わせたわけですが、まさかこのタイミングで定員オーバーのブザーが鳴ってしまうとは(^_^;)


実写作品 The QUIZ SHOW(第1話) [正解地獄!夢の番組が人気ロック歌手を裁く!]
手間のかかった悪ノリというか、あるいは単なる悪趣味というか……。
「地獄少女」の地獄流しを1時間かけて描く、とでも言い表せば良いのでしょうか。
最終回ではあの司会者かディレクター(まだ名前覚えてない)が“裁かれる”側に回るのかなぁ、と軽く想像してみますが。

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運営日誌(2009/04/15 水)

2009/04/15水曜

やっと“地方局のアニメ放映状況”の2008年10月分の更新が終わりました。
更新の半年遅れが定着して1年が経ってしまい、毎月のように綱渡りの更新が続いています。(参照しているテレビ番組表サイトのデータ保存期間が180日なのです)
既にギリギリまで作業を始めないのが悪い癖みたいになっていますが(^_^;)、更新ペースその他の兼ね合いから理想と考えているのは2ヶ月遅れ(例:4月分を6月上旬~中旬にかけて公開)くらいなので、いい加減ペースを上げて、今年の夏頃には追い付きたいところです。

遅れているといえば、HDDレコーダーを導入して以降、アニメの視聴が順調に遅れ始めました(^_^;)
「ドラえもん」「極上!!めちゃモテ委員長」「しゅごキャラ!!どきっ」「名探偵コナン」「クロスゲーム」あたりは、リアルタイム視聴可能な時間帯であり、また毎週とても楽しみにしているので、特に遅れることもなく追いかけられているのですが……。
「シートン動物記 くまの子ジャッキー」(週2話の放映)や「家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ」(週3話放映)のように、番組開始当初から放映ペース無視でゆっくり追っていくと決めている番組は良いのですが、今後も週1での放映が続く「KAIKANフレーズ」「ネットゴーストPIPOPA」「ウルトラマンティガ」が完全に遅れのスパイラルに巻き込まれてしまっています。
AT-Xでの視聴番組のうち唯一、ペースを保っているのは最終回間近の「スキップ・ビート!」で、この作品の次回を何週も見ないで取っておくほど私は我慢強くない……と言えば、先に挙げた作品群とも合わせて私のアニメの嗜好がよく分かっていただけるかと思います。
「KAIKANフレーズ」や「家なき子」も、見ている30分はすごく楽しいのですが、時間の都合がつかない場合はあまり躊躇わずに後回しにしてしまえる、というか。
「テレパシー少女♥蘭」「電脳コイル」など、ラスト数回分だけ残したアニメも春の休暇中に見ることができませんでしたし、果たしてどうなることやら……。

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