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ナマ足「もうださい」 女子高生はロンスカブーム 奈良(2/2ページ)

2009年6月21日13時54分

写真:靴下と重なるくらいのロングスカートをはく女子高生。足は見せないのがカッコイイ?=天理市靴下と重なるくらいのロングスカートをはく女子高生。足は見せないのがカッコイイ?=天理市

 さらに調べると、ロンスカブームの起源には諸説があった。一つは、神戸のお嬢様学校の私立女子高生にあこがれたという説。同高の短いベストの制服は、長いスカートの方がかわいく見えるため、その着こなしが各地に広がったとされる。もう一つは、依然ミニスカが人気の東京への対抗心から大阪で始まった説。神戸や大阪の高校に尋ねると、5年ほど前からロンスカが広がっていたが、奈良では「ここ最近ロングに変えた」という女子が多かった。

 周囲の反応はどうか。榛生昇陽高の男性教諭は「スカート丈が長くなったのはいいこと」としながらも、「かつてのスケバンのように長くなり過ぎるようであれば、逆に『短くせえ』と注意しなければならない」と心配顔。一方、県東部の高校では2年生男子(17)が「足が見えるミニのほうがいい」と本音も。しかし、女子は「真夏になってもロンスカ」と一蹴(いっしゅう)する。

 そういえば、私たちの時代も男子の目を意識してではなく、可愛くありたいという意地でミニスカをはいていたような気も。ミニ、ロング、またミニと流行は繰り返されるのかも知れないが、いつの時代も制服をどう着るかは、女子高生なりのおしゃれの自己主張なのかもしれない。(伊藤あかり)

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