首藤剛志のふらふらファイル箱

一言メッセージ :人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

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ちょっと気になること

「DELL」から返答があり、結局 OSを入れ直すしか手がないようです。
買って3か月で2回目の入れ直しです。
そのたびにバックアップしたアプリケーションやらデータをいれなおさなければなりません。
入れ直しする時間がなく、暇ができるまで待つことになりました。
もう疲れ果てましたよ。
それより、気になること……僕のブログに書き込んでいただいた方のコメントが知らないうちにきえているんですね。
コメントした方が消したのでしょうか?
僕は消した覚えはありません。
不思議です。
では……

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DELLの顧客対処

書留に書いた期限のぎ日の午後、「DELL]の営業から電話がありました。
29日に、機械に詳しい上司から電話するから都合のいい時間を知らせてくれと言います。
午前中は都合が悪いので、12時過ぎにといいますと、12時過ぎではありますが、午後5時にかかってきました。いままでのサポートセンターの人と同じことの繰り返しをいわれ、こちらの機械のトラブルがあれば、チューナーの製造会社にも、同じ内容のクレームがいっている筈だから、それに対するチュウナー製作会社の返答を僕から詳しく聞かせてくれといいます。その返答に応じて対処するというのです。チューナー製造会の返答内容を僕から聞くから、31日に、必ず電話を僕にするといいます。
普通、休日の土日にチューナー製造会社のサポート電話をかけて、電話が通じますか?
結局、チューナーを買った販売店に連絡をとりまして、月曜日に、チューナー製造会社から、こちらに電話をしていただくことになりました。
チューナーの販売店、製作会社の対応は、以前もそうでしたが、迅速で丁寧で見事と言っていい。
こちらのパソコンとチュウナーのトラブルを聞いてから、対処まで三日かかっていない。
「DELL]は電話対応の上司さんとやらに連絡がつくのに2カ月です。
 で、まだ、結論が出ていない。
 責任はチュウナー制作会社にあるといわんばかりです。
 このブログのコメントに「ご自分で全く調べずに買うほうがおかしい……」という内容のものがありましたが、自分の買い物の内容を調べずに買う人が、いますか?
 以前持っていた「DELL」の新型で、(DELLは、以前、僕が買ったこと、そしてその機種を記録していて知っていました)その上で相手が薦めるから買ったんですよ。
 そして、以前のパソコンで、機能していた部分が動かないからどうしたらいいかを聞き、相手が明快な答えを出さず責任回避で、いろいろな部門をタライ回しされたから怒っているんです。
 しかも、今回は、周辺部品の製造会社の対応を、パソコンを買って2か月の僕に聞けというんです。
 これが、アフターケアーといえるんですか?
「DELL」の責任者が僕に電話をかけてくると約束した31日が終わるまであと、2分、いまだに、電話はかかってきていません。
「DELL」というのは、そういう会社なのでしょう。
では……

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拝啓「DELL」代表者様

前回のブログの続きです。
拝啓
先日、電話注文で貴社のinspiron530Sのデスクトップパソコンを購入したものです。
こちらの注文内容は、ビスタでなく貴社で以前購入したXP用ノートパソコンが故障したため貴社に修理に出したのですが、修理に10日はかかるとのことで、その間の仕事ができません。
そのために、やもなく、貴社の営業員の勧める新しい貴社のデスクトップを買ったのですが、問題は、そのデスクトップにモニターとの接続にアナログ用の差し込み口しかないことです。
デジタル用の差し込み口がない。
さらに言えば、XPを頼んだのに、そのXPをダウングレードと称してビスタのソフトが付いていたことです。が、今は、これを問題にする気はありません。
問題はこれからです。
サポートセンターに問い合わすと、デジタル用にはカードが必要で、僕の注文には、カードの要求がない。だから、デジタル用のモニター差し込み口がないというのです。
サポートセンターに言わせると、注文を受けていない製品には責任がないの一点張りです。
では、営業に聞くと、デジタル用の注文を受けていないから製品に付けなかったといいます。
ぼくは、営業の勧めるパソコンを、そのまま買っただけです。
このデジタル時代に、デジタルの映るモニターに、デジタル用の差し込み口のない(アナログ用の差し込み口しかないパソコン)を売りつけられるとは思いませんでした。
さらに、困るのは、僕としてはかなりの妥協でデジタル用の差し込み口のあるカードが必要ならば、差額を出すから、デジタルのうつるカードを売ってくれといいますと、DELLでは部品販売は扱っていません。
部品専門店で、買ってご自分で取り付けてくださいという。
こちらは、パソコンの素人です。パソコンを開いて部品を取り付ける自信はありません。
しかもその時に不都合が起きても、DELLは責任をとれませんという。
自分の会社で作っている部品の販売もせず、その取り付けには責任を取れないという。
では、その問題の(DELL530S)に取り付けられるカードの型番を聞いたら、あきれたことに「それは言えません。それは知りません。」……
DELLに合わないカードをかったらどうなるのでしょう。
さらに、困ったのは、故障した貴社のパソコンでは、見ることのできていたテレビチューナー(XP対応のTVチューナー……バッファロー製のPC-Smp2E/U2)の画像が、530Sでは映らない。
バッファローに修理を依頼しましたが、不具合は確認されませんが、念のため、本体を交換してくれました。
そこで、、修理から戻ってきた貴社のパソコンで見るとちゃんと映るではありませんか。
しかし、新しい530Sでは、やはり映らない。
チューナーを確認できませんの表示が出てきます。
つまり、新しい530Sには、いわゆるビデオカードが搭載されていないのが理由のようです。
貴社のノートパソコンに搭載されているものが、なぜ、ディスクパソコンにはついていないのでしょう。
アナログ デジタルの違い、カードの必要性、市販のチューナーが映らないなどという営業の方の説明はいっさいなく、こちらは薦められるものを注文しただけです。
当方映像関係の仕事なので、ひどく困りました。
ちなみに、貴社は、通信販売を中心にパソコンを売っていて、毎週のように大新聞に宣伝が載っています。
けっして、いいかげんな中小パソコン業者ではなさそうです。
このトラブルについて、僕は営業やサポートセンターに10数回、電話しました。
そのたびに、出てくる担当が違い、口ぶりはていねいです。
しかし「私は、DELLパソコンのサポートです。注文されたものを用意しただけですから、苦情は営業に行ってください」
営業は「私が注文を受けた本人ではありませんから知りません。今日はその人はお休みです」
やっと、担当の営業と連絡がとれると「申し訳ありません」の一点張り、しかし、じゃあ、アナログ用しかついていないパソコンをどうにかしてくれるのか?」
「一度、お売りしたものは、どうにもできません……すいません。ご自分で部品を買って取り付けてください」
 笑っちゃうのは、電話に出てくる担当の方が、ほとんど日本人の名前じゃない。
 言葉使いはていねいだが、こちらの真意が伝わらない。
 そして、決められた電話回答の文章があるのでしょう。
「申し訳ありません。ご迷惑をおかけしました。でも、ご要望には沿えません。当社では、そういうことになっております」
「話にならないから上司を出してください」と言えば
「申し訳ありませんがそれはできなせん」
結局、なにひとつ解決しません。
 電話口の人には、何一つ、決定権が与えられていないのでしょう。
で、消費者センターや映像関係の仲間に相談しこの手紙を書いています。
これで、アフターケアーと言えるのでしょうか。
もちろん、保証期間中の製品です。
こちらの要望は、多少の出費はこちらが覚悟しても、つまり、モニターのアナログの差し込み口をデジタル用にどうにかしてほしい……TVチュナーの画面をみられるようにしてくださいということです。
せめてDELLの製品に合ったデジタルが使えるカードの型番だけでも教えてほしいものです。
「ご自分で取り付けて、不具合のあったときの責任を持ちません」……が、DELLという会社のアフターケアでしょうか?
専門部品店まで、重いデスクトップを持って行き、やったこともないパソコンの分解と部品の取り付けをやれというのでしょうか……
それが、DELLという会社の顧客に対する対処の仕方でしょうか?
僕と電話に出た方々の会話は、録音にとってあるそうですね。
それを、お聞きになってかまいませんので、それなりの処置をお願いします。
電話口の方がおっしゃっていましたが「こういう問題は、社長でも対処できないと思います」とか……いくら外資系でも、たかがこんなトラブルに対処できない社長が、日本にいるとは考えたくもありません。
本日2009年5月18日……
10日以内にご返答をいただきたいと思います。
繰り返し書きますが、この手紙、消費者センター並びにパソコンを多く利用する映像関係製作者とも相談のうえ.書きました。
ご返答なき場合、それなりの対応を取るつもりです。
よろしくお願いします。

 DELL 責任者様

                                                      首藤剛志


追記
 5月28日が楽しみです。
 前回とこの回の転載はかまいません。
 知っていてほしい方が多いからです。
では……

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有名だから出るだろう「DELL]というパソコン会社のすごさ?

4月から5月の今日まで、この日本に存在しているのが信じられないパソコン会社にいらいらさせら続けている。通信販売が中心で、大新聞に毎週のように一面ぶち抜きの宣伝をしている会社だから、皆さんもよくご存じだろう。
この文章で出るところに出る必要があるならどこにでも出てやるつもりでいる「DELL」という会社のことである。
僕は数年前までマックだったのでウインドウのことは知らなかった。
でもまあ、皆さんウインドウズになってしまったので仕方なく、量販電気店でうろうろするのも面倒くさいので電話で、ウインドウを使っている人によるとビスタの費用版が悪いのでXPのノートブックを注文した。
それならいいのがあります。
で、広告と比べてなんだか値段が高めだったし必要のない機能が付いているのが気になったがウインドウのことはよく知らないしまあいいか、で、営業の電話係りの勧められるままのを買った。
どうも広告の製品と違うので調べてみたら個人企業者から500人以下の企業向きのノートパソコンだった。
個人用と企業用があって、僕は当然、個人である。企業用だから個人の必要のない機能が付いているわけだ。マックに比べて何もかもが遅い。
つかっていたら半年で故障した。
サポートセンターとえんえん2時間近く話した末、ノートブックの内部を全部交換するという。
修理員が仕事場にやってきてノートブックの外側を残して全部交換していった。
2年後、また故障した。またまた数時間電話して、今度はノートブックを引き取って修理するといいだした。
10日はかかるという。
それではこちらは仕事にならない。
仕方なく、もう一台、買うことにした。ただしモニターを持っていたので、それにつながるXPのXPディスクトップを注文した。それならいいのがあります。営業の人の口調は同じである。
「以前、求めになったものよりハードディスクが大きいしメモリーも倍つんでいます」
2Gである。人の噂ではビスタは4Gメモリーがなければまともに動いてくれないそうで、もっとも僕が使うのはXPだからいいか……と、これも言われるままに買った。
今回は欲しくもないビスタがついていた。XPに戻すのをダウングレードといって、「ビスタ」より高い値段になる。ビスタなんかいらないよ……というと、そういう決まりに当社はなっております。
だったら最初から言え。確かに世の中、ビスタ時代だが、XPを積んでいるパソコンを売る会社もまだある。
以前のパソコンを曲がりなりにも修理してくれたし、今回も、修理工場で直すという。
だから、それなりに{DELL」という会社を信頼していたともいえる。
しかし、その後がとんでもないことになった。
送られてきたINSPIRON530Sはモニターとつなぐのにアナログ端子しかついていないのである。
「ほかの端子については、ご注文をいただいていません」
 いまどき、アナログでしかつなげないモニターがあるか?
 本来、アナログ端子しかないことを、客に言うべきではないのか?
ほかのモニターの端子を使いたかったら、専門店でカードを買ってパソコンにつけてください。
当社では部品を販売していませんので、ご自分で部品専門店に行って自分でつけてください。
ただし、その時に不備があっても当社は責任を持ちません……少なくとも保証期間中である。
ここまでの会話、この会社のサポートセンターと5回以上、話した結果である。
電話に出てくる相手は毎回違う。
しかも、会話の機微がわからない東洋系外国人である。
「営業がどういう契約をしたのかわかりませんが、サポートセンターでは販売した機械の不備にお答えするので、他には責任ありません」
「じゃあ……そのカードの値段と型番を教えてえくれ」というと、「わかりません。知りません」
これで、サポートセンターか?
 そうこうするうちに、外づけのテレビチューナーの画面が写らないらないことがわかった。
 同じ会社の故障で入院中のノートパソコンでは見えていたものである。
 笑っちゃうのは、修理で戻ってきたノートパソコンでは、ちゃんと見えるのである。
 理由はノートブックにあるカードがデスクトップの中にカードがないからです。
 僕は故障したパソコンの代わりとちゃんと言ったはずである。
「でも,申し訳ありませんが注文はいただいていません」
 で、ほとんどマニュアルを読むように……
専門店でカードを買ってご自分でパソコンにつけてください。
当社では部品を販売していませんので、ご自分で部品専門店に行って自分でつけてください。
ただし、その時に不備があっても当社は責任を持ちません……

「申し訳ありません」その言葉がいやというほど連発され、しかし、結果は「できません」の一点張りである。
「話にならないから上司を出してくれ」
「それはできません。上司と話しても答えは同じです」
「あなたの会社は出張修理もしてくれたし、そのパソコンは今もあなたの工場に入院中だよ。それで、今回のアフターケアはひどいんじゃないか?」
 「前回、お求めになった三年保証の契約になっています。今回はご注文いただいた当社の機械部分の1年保証です」
 僕は、前回の3年保障に入った覚えなない……勝手に保証料金を上乗せされていたわけだ。
 どうりで、値段が高かったわけだ。
 今回は保障に入っていないから、対応できないのだそうである。
 そんな説明は営業からはなにもなかった。
 そのうち、パソコンの動作が変になった。
 音と絵が出なくなったのである。
 その日は地獄だった。
 サポートセンターは軽く言うのである。
「機械のせいではないと思います。OSを入れ直すしかありません。データーやご使用のソフトのバックアップをお忘れなく」
 今度はマイクロソフトに責任転嫁する気なのか?。
こっちとしては買ってわずか2か月で、OSのインストールである。
「サービスセンターでインストールの仕方を電話でサポートできますが、5200円かかります」
 だれが日本語の機微がよくわからない人間の指図に5200円も払うか?
 確実に6時間はかけて、説明書だけでなんとか、音と絵は出るようになった。
しかし、確実に治ったかはよく分からない。
インターネットエクスプローラーの動きが異常に遅い……だが、なぜか、ファイアフォクスが、正常に働くので、インターネットやメールには苦労していない。
あとで聞いたのだが、」僕の関係業者で「DELL」の評判は最悪である。
「買うのがバカだ」と言われているような感じだ。
このブログを書くのは3日後のつもりだった。
「DELL」という会社の名も知らぬ(教えてくれない)代表者に消費者センターと相談のうえ、書留速達を送って返事を待っているからだ。
「アフターサービスをなんとかしろ」という内容である。
このブログを今日書くのは、ある新聞記事を見たからです。
{DELL」が、子供向けの(中高生を含む)廉価なノートパソコンを発売するんだそうである。
 多少乱暴に扱っても、落としても大丈夫なようにパソコン表面をゴムのようなものでコーティングしているらしい。
 しかしである。もしパソコンが故障したり、部品が必要になったら、その時も「DELL」は言うのだろう。
専門店で部品を買ってご自分でパソコンにつけてください。
当社では部品を販売していませんので、ご自分で部品専門店に行って自分でつけてください。
ただし、その時に不備があっても当社は責任を持ちません……
小学生や中学生を相手に……
 僕がいま言えるのは、他のパソコン会社は知らないが「DELL」だけはやめておいたほうがいい。
「DELL」をお持ちの方で、保証期間中、故障のなかった方は幸運である。
 故障理由で一度、電話してみるといい。
 「こんなアフターケアがありか?」
 一ヶ月は気分が悪くなること、もしかしたら体調を崩し寝込んでしまうかもしれません。
 字数制限で次のブログに、「DELL」の代表者さんに送った速達書留の文面を載せておきます。
 どうせ、返事は来ないでしょう。
 その時は、本気で怒るつもりです。、

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いつの間にかゴールデンウイークもすぎちゃって……

休んでいるのか仕事をしているのか訳が分らないゴールデンウイークが、あっという間に過ぎてしまいました。
 物書きなんて、ボーっとしているようで何か考え事をしている場合が多く、仕事と休みの区別がつかないんですよね。
 しかし、ゴールデンウイークで、楽しみなのは、通常、人並みの仕事をしていて文字通り休日の日が休みの友人たちと、僕の仕事とはあまり関係のない世間話ができることです。
 友人たちも、物書きという仕事が珍しいこともあってか、僕と会って世間話をすることが結構、面白いらしい。
 高校時代は、よく一緒に映画を見に行ってた友人が「もう、首藤は見ただろうけど、あれは面白かったね」……その映画を僕は見ていませんでした。最近のアカデミー賞作品って、あんまり面白いのがなかったので……外国映画賞の「おくりびと」も日本風俗をいかにもアメリカ人好みの人情コメディに仕上げたようで、悪いとは言わないけれど、まあ、そこそこだったし……本命の作品賞他、各賞をのきなみとった「スラムドッグミリオネア」も、インド風俗をイギリス人が監督した映画で、あまり期待していなかったんですね。
しかし、高校時代の友人の映画鑑賞眼は、昔からしっかりしていたので、翌日、見に行きました。
びっくりしましたよ。いいも悪いも、見て損のない映画です。
年に一・2度しか映画館に行かない人にもお勧めです。
このブログでは、映画的、脚本的に専門的なことをあまり書く気はないのですが、一般的な脚本の教本には、やってはいけないと書かれていることがいくつかあります。
いつか、脚本専門の別のブログでかこうとおもっていたのですが、脚本で極力避けること。書いてはいけないことがあるそうです。
それは回想シーン……何事かを描くとき回想を使うとそのシーンの説明にすぎなくなるからです。説明はドラマではない。ごもっともといえないこともない。
偶然シーン……どこかを歩いていると偶然、向こうから恋人が歩いてくる。というようなトレンディドラマでよくあるやつですが、これを使うと、何でも、偶然で話が展開する。安易なドラマになるというのです。ドラマは、必然性を大切にしなければならない。これもごもっともといえないこともない。
夢落ちの脚本……何が起ころうと、それは夢でしたの結末ではなんだって書けるじゃないですか。
まあ、確かにそうかもしれません。
そして、登場人物を精神異常者にすること。精神が異常なら、その人がなにをやっても、「あいつはキチ○○だから、なにをやっても仕方がない」でかたづいてしまう。
そして、ちょっと高度ですが、作者が、主人公を愛しすぎないこと、主人公の気持ちににのめりこまないこと……脚本には、テーマが必要です。しかし、テーマを語るのに冷静さがないと、押しつけがましい脚本になる。
 偉い先生は、脚本の初心者に、以上のようなことを教えてくれます。
 でも、僕個人は、必ずしもそうは思わない。
 確かに、偉い先生の忠告を守らなかったために、ろくでもない脚本になった例も多い。
 しかし、あえて、忠告を無視した傑作も多い。
 例をあげればきりがない。名作といわれる映画の半分以上が、いわゆる初心者向けのお約束を無視していると思うのです。
 僕の脚本も、正直、ほとんどが約束無視です。
 できの良し悪しは別にしてもね。
「スラムドッグミリオネア」は、よくやるよとあきれるぐらいの約束無視で、それがうまく機能している。
 脚本家も演出家も意地になって、約束無視をして、最後まで見せきってしまう。
 久しぶりに脚本の出来に感心しました。
 回想と偶然の組み合わせに、脚本家がいかに苦労したかは誰にもわかるでしょう。
 夢落ち? あのストーリーが夢でないと誰が言いきれるでしょう。
 狂気?、あの映画で描かれた悲惨が、狂気なのか現実なのか、インドの現状を世界のほとんどの人が知らない。だから、狂気 現実、悲惨、本当の現状はもっとすごいのか、そのぼかし方もうまい。
 キリスト教とイスラム教の仲があまり良くないのは知っています。
 しかし、イスラムとヒンドゥの確執はよくは知らない。
「キチ○○は何をやっても仕方がない」の視点ではとらえられない。
「貧乏は悲惨だなあ」という当たり前の感慨も、生き抜くために輝く子供たちの瞳と生きざまのたくましさに同情の域とは別の地点につれていってくれます。
 そして、テーマです。
 インド映画名物で描かれる、ラストの押しつけがましさ。インド映画へのインスパイアというより、イギリスの映画監督のインドに託した「やってやるぜ」の人生讃歌でしょう。
この映画のラストで、僕の大好きなイギリス映画を思わずにはいられませんでした。
僕が10代の終わりごろ見た「ジョアンナ」という日本ではほとんどヒットしなかったイギリス映画です。
 ビデオもDVDもまだ出ていません。
 田舎からロンドンに出てきた女の子が、挫折して田舎に帰る汽車に乗ります。
 そのラストシーン、当然駅です。
 このままでは、アンハッピーエンドです。
 と、突然、合唱が聞こえます。
 「ジョアンナ、がんばれ!」という意味の歌詞です。
 誰が歌っていると思います?
 カメラが引いて、駅の構内が写し出されます。
 合唱しているのは、この映画「ジョアンナ」を作った監督、カメラマン、照明、おそらく、スタッフ、キャストのほとんどが、歌い踊りながら「ジョアンナ」の応援歌を歌っています。
 ジョアンナはうれしさでいっぱいの表情で、みんなに手を振りながら汽車に乗っていきます。
 ジョアンナという主人公の女の子を、大好きなスタッフが、ラストを強引にハッピーエンドに変えてしまったのです。
 「ジョアンナ」以後、こんなラストを真似した映画もありましたが、僕の知る限り、この映画に勝るものはありませんでした。
 おそらく、「スラムドッグミリオネア」の監督は「ジョアンナ」を意識していたでしょう。
 しかし、真似ではないでしょう。
 この監督は、そのラストをインドの駅でやった。
 イギリスは長い間、インドを支配していた。
 インドの悲惨の責任をイギリスは逃げることはできないでしょう。
 世界中の映画に名作があります。
 しかし、一番愛すべき映画を選べと言われれば、僕にとって、それは「ジョアンナ」です。
「スラムドックミリオネア」の監督にとっても、そうだったのでしょう。
「ジョアンナ」の監督は、僕の知る限り2本の映画だけで消えてしまいました。
 だから、「スラムドックミリオネア」の監督が見ただろう「ジョアンナ」は10代か20代の忘れ得ぬ映画として、余計、印象に残っているのかもしれません。
 僕もそうでしたから……
「スラムドッグミリオネア」の監督は自分の見た愛すべきラストを愛すべき自分の映画で使いたかったのでしょう。
 イギリス人がインド映画を監督するなんて傲慢だ……という声もあるでしょう。
 「ジョアンナ」のラストは、幸せとは言えない女の子への応援歌でした。
 めちゃくちゃ強引なラストでした。なんでもいいから、ともかくハッピーエンドにしたのです。
 ジョアンナという女の子のこれからの人生のために……
「スラムドッグミリオネア」の主人公は、大金持ちになり、恋人とも出会える。
 しかし、それは、インドにとってハッピーエンドとはいえない。
 この映画の監督にとって、掟破りのハッピーエンドが欲しかったのです。
 そして、インド映画名物でそれをやった。
 しかし、それは、いつものインド映画名物とは、いささか使い方の意味が違う。
 その強引さが見事だと思います。
 自分の好きなラストを、自分の意に沿わない作品のラストには使わないでしょう。
 つまり、誰が何と言おうとハッピーエンドをインドで作りたかったのです。
 昔のイギリスは今のアメリカでしょう。
 最近のアメリカ映画は、ヒーローものまで、なんだか、暗くて反省しています。
 ほんとうは、「スラムドッグミリオネア」のような映画を作りたいんでしょうね。
 お暇だったらお勧めします。
 多少のカルチャーショックは味わえるかもしれません。

 で、話はがらりと変わりますが、日本で大ヒットの「ヤッターマン」……中学生の娘が見たのですが、その理由は、けっして「アラシ」とかいうグループの一員で「クイズショー」というドラマの司会者役をやっている男の子のファンというわけではなく、みんなが見るから「良家の子女のたしなみ」として、見たんだそうです。
 僕の家は良家ではありません。「良家の子女のたしなみです」は「K-20]という怪人20面相の出てくる映画のヒロイン役、松たかこさんの決め台詞であります。
 そりゃ、「ヤッターマン」より「K−20」のほうが面白かったけれど、娘には、もうすこし、オリジナルなセリフを考えてほしいものであります。

 さらについでに、「スラムドッグミリオネア」に似た設定のドラマ「クイズショー」一回目を見たときに、瞬時に思いついた最低にありきたりの最終回……最後の解答者は司会者本人……そして明かされる司会者の過去……そんなラストだったら、日本のテレビドラマは視聴者を馬鹿にしていすぎます。
では……





 

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