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「どっちいいべ?」新幹線にカリスマ販売員がいた

「カリスマ」と称される車内販売員の茂木久美子さんと山形新幹線
「カリスマ」と称される車内販売員の茂木久美子さんと山形新幹線
Photo By 共同

 「お茶はあったかいのど、つったいの、どっちいいべ?」。JR山形新幹線つばさの車内に、日本レストランエンタプライズ(NRE)の茂木久美子さん(29)=山形県天童市=の柔らかい山形弁が響く。茂木さんは「カリスマ」と称される車内販売員で、つばさでの1日売上高50万円の最高記録を保持している。

 NREによると、東京―山形間の1往復で平均売上高は約7万円だが、茂木さんは約2倍。2006年にはJR東日本管内の車内販売員約1300人を指導するチーフインストラクターに最年少で就任した。その陰には茂木さんの努力と独自の工夫がある。

 つばさの片道運行時間は約3時間半。販売員は車内を平均3往復するが、茂木さんは4〜5往復、時には7往復もする。それを可能にするのは素早い計算。値段を告げると瞬時にお釣り額を予測して手探りで準備する。

 ワゴンを引いて歩く「バック販売」を開発したのも茂木さんだ。乗客と視線を合わせることで車内の様子を把握。客層に応じてワゴンの中身を変え「売れ筋」が目立つよう気を配っている。

 乗客に山形弁で応じるのも魅力の一つ。「車内の空気を明るく変えることができる」と仕事の楽しさを語る。

 NREの近藤昌昭広報室長は「天性の素質に加え努力を怠らない」と称賛。その手腕を学ぼうと全国の企業や自治体から月2、3回の講演依頼があるという。

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