三沢さん引退選手の「第２の人生」支援計画実現間近だった…

　プロレス団体ノア社長で、プロレスラーの三沢光晴さん（享年４６歳）が、所属選手の引退後のセカンドキャリア支援のため、飲食業や不動産業など他業種への進出を計画していたことが１９日、分かった。一部はすでに着手しており、２年後には計画が形になる予定だった。

　ノアの仲田龍統括本部長（４７）によると、三沢さんは「辞めて行かざるを得ない人たちのことを常に考えていた」という。きっかけは、三沢さんの元付け人で、２００２年に首の負傷で引退した浅子覚さん（３８）。浅子さんは引退後、柔道整復師の資格を取得。現在はノアのトレーナーを務めている。

　「できればその人にあった業種で」と考えていた三沢さんは、飲食店経営の勉強をすでに始めていたほか、さまざまな業種での事業展開を計画。共同出資でのレストラン出店の話も出始めていたという。

　今後も三沢さんの遺志を継いでいくという仲田氏は「最後に話したのは９日の沼津大会前の控室。『引退したら面白おかしくやろうね』などと話していた」と振り返り、三沢さんの死について「今でもあり得ない。『うそだよーん』って出てきそうな気がする」と肩を落とした。