部員2人が強盗容疑で逮捕されたことを受け廃部が決まった近畿大学ボクシング部について、塩谷立文部科学相は19日の閣議後会見で「誠に遺憾。廃部にまでしなくてよかったのではないか」と述べ、大学側の決定に疑問を呈した。
近畿大のボクシング部は名門で知られ、メキシコ五輪銅メダリストの故森岡栄治氏らを輩出したほか、世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級王者の名城信男氏、俳優に転じた赤井英和氏らも所属した。
塩谷文科相は「詳しい事情は分からないが」と前置きした上で、「18人程度の部員がおり、聞いているところでは、事件は2人の個人的な問題だと思っている。まじめにやっている部員もいたので、すべてをゼロにするのがよかったのかどうか」と話した。
ただ、「学校の判断は重く受け止める」とし、「健全な形で再興して活躍していただきたい」と“名門復活”へ期待を込めた。