ファイトメニュー

ここから本文

ファイトファイトのRSS

復興&地域活性化へ…佐々木、熱きファイト魅せる (2/2ページ)

2009.6.20 11:11
操作メニューをスキップして本文へ
復興&地域活性化へ…佐々木、熱きファイト魅せる
今年も郷里の一関市で地震の復興試合を開催するプロレスラーの佐々木貴選手(撮影・山下千穂)【フォト】

 故郷への思いが、今年も佐々木選手の心を突き動かした。8月8日。ふるさとの岩手・一関で試合が開催される。

 昨年6月14日。岩手・宮城内陸地震は記憶に新しい。震災翌日に帰省したが、自然の猛威にがくぜんとした。実家は壁にひびが入った程度だったが、近くの橋は“くの字”に折れ曲がり、卒業した本寺小学校は避難場所に。足を運ぶと、被災した同級生の家族が身を寄せていた。

 「何とかしないといけない。自分が離れたところ(神奈川・茅ヶ崎)に住んでいるからこそ、余計にそう思う気持ちがわいてきました」

 昨年12月7日。佐々木選手が中心となり、入場無料の復興支援チャリティープロレスを開催。団体の垣根を越えて計16選手が参加。手弁当で出場してくれ、853人の超満員を記録。会場での募金やチャリティーTシャツの売上金など、総額35万818円の義援金を一関市に寄付した。

 今年もチャリティーDVDの売り上げなどを大会時に一関市に寄付予定だが、今回は地域活性化も目的の一つになっている。「一関は中尊寺金色堂なども近いし、一関温泉郷もある。観光の中心地。夏休みを利用し、復興しつつある一関に全国からご家族できていただき、プロレスを見がてら観光もしていただきたい」。

 同じ岩手出身のザ・グレート・サスケ選手が背中を押してくれたのも力になった。

 「利益をだそうと企画した大会ではありません。中学生以下は無料ですし、自分が昔、あこがれの選手にタッチするために会場を走り回ったように子供たちの笑顔で埋め尽くしたいです」

 佐々木選手の高校の同級生・石川修司選手(ユニオンプロレス所属)や宮城・登米市出身の忍選手(666所属)をはじめ、約20人の選手が参加予定。熱いファイトに、郷里への思いをのせる。

(山下千穂)

佐々木 貴(ささき・たかし)

1975(昭和50)年1月16日、岩手県一関市生まれの34歳。一関二高では生徒会長、柔道部で活躍。IWA格闘志塾時代の96(平成8)年9月15日、神奈川・横浜市大津スイミングクラブでのトウカイブシドー戦でデビュー。その後DDTを経て、アパッチプロレス軍に所属。現在は代表。1メートル77、90キロ。家族は夫人と2男。プロ野球・横浜ベイスターズの大ファン。愛称は殿。


フォト
復興&地域活性化へ…佐々木、熱きファイト魅せる

PR

Ads by Google

企画特集

注目サイト