イギリスの紳士風のファションにしたいんですが、どんな服を買ったらいいですか。...

pauillacgrandscrusさん

予算がわかりませんが、それを度外視すれば、スーツはダンヒルやバーバリーがよいかと思います。あるいはアクァスキュータムもいいでしょう。いずれも本格的なイギリス服ですので。
ただしバーバリーは、ブラックレーベルでなくスタンダードなものを。
ズボンは、ウェストが８５とのことですので、ノータックはお勧めしません。ダブルタックか、トレンドになりつつあるシングルタックを。

また、服をオーダーする場合は、ご主人の場合、お金があっても、フルオーダーではなく、パターンオーダーかイージーオーダーをお勧めします。
理由は、体型がいいのならともかく、そうでなければ、フルオーダーは体型の欠点がそのまま出てしまうからです。
襟幅はやや細めで２ボタン、襟のつなぎ目は高い位置のもの（これからの、世界的なトレンドになると思います）。

シャツは、白のレギュラーカラーがいいでしょう。国際舞台をみても、今や白のレギュラーカラーがスタンダードです。

ネクタイの柄は、スーツを着た上で、それに合わせてください。頭の中で考えるだけだとしっくりいきません。幅は、スーツの襟幅とバランスがとれたものを。８．５ｃｍ程度がいいかと思います。
（これも、やや細めがこれからのトレンドです）

靴は、これも予算を度外視すれば、やｈりジョン・ロブでしょう。誂え靴（ビスポーク）を除けば、世界最高峰の靴です。
（「最高峰は、ジョンロブと、ア・テストーニ。」と、ダンヒルおよびア・テストーニの日本法人の社長を歴任した方が語ってくれました）
ちなみに、レディメードのジョン・ロブは、実は今はフランスで作っており、イギリスでは、ビスポークのみを作っているようです。

予算を考えると、５万円台なら、ローク（英国製）がいいかもしれません。６年ほど前は３万円台で買えたのですが。
なおこのローク、廉価版の「ビジネスモデル」、というのもありますのでご注意を。イギリス本国では日本円で１万円程度のものです。中敷きのLOAKの文字のところに、Businessの文字がありますのですぐに見分けがつきます。これを、通常のものと同じ価格で売っている店が以前ありましたので。

３万円台だと、日本のスコッチグレインがいいでしょう。国産の大手メーカーの中では最良の靴の一つと思います。英国の雰囲気もありますよ。

リーガルは、昔（４０年ほど前）はよかったのですが・・・。
また、リーガルの靴のスタイルは、多くの場合アメリカの靴がモデルですので、あまりおすすめしません。
（イギリスのクラークスをまねたのもありますが。ただ、イギリスではクラークスは若者向けの廉価な靴の店で、今はほとんどを外国で作らせています）

goremigorgさん

スーツ 肩バットをやや厚めにし、袖付けの角度を急にすることで、やや肩が広めに見える。
胸は十分ないせ込みうとしっかりした芯地でふくらませ、ウエストにかけてふっくらと絞り込んでゆくイングリッシュドレープスーツと呼ばれるタイプ。
コート（ジャケット）は3ピース、3つボタン、サイドベンツが基本です。
トラウザーズ（パンツ）はプレイシーズ（サスペンダー）用のボタンが付いた、深めのもので、ブリーツ（タック）は２ブリーツが多いがビスポークならノーブリーツ、ワンブリーツも可。
生地は、冬物なら打ち込みのしっかりした（密に織ってある）１ｍ400g以上の厚手のもの、
夏物はモヘアの2PLY,3PLY強撚糸で１ｍ300～350gのビンテージ生地です。、有名なのはドーメル（フランスの会社だが、英国で製造）のトニックと呼ばれるもの、他社も２０～３０年前には同様の生地を生産していましたが現在は製造されていません。
色は茶ーコールグレイ、ダークネイビー。無地、ヘリボーン、ピンストライプ、
生地のブランドはテーラーロッジ、ハリソンズ・オブ・エジンバラ、エドウィン・ウッドハウス、リア・ブラウン＆ダンスフォードなど。
既製服なら、ケント＆カーウェン、ハケット、オースチンリードあたり、１０万円～
大手のブランドは国際展開しているため、コンチネンタルクラッシック（国内ではなぜかクラシコイタリアと呼ぶ）を取り入れてイギリスらしさが薄くなっている。
国内のMade to measure （イージーオーダー）でブリティッシュスタイルなら、５万円くらいで作れるが、肩パットが厚すぎ、いせ込みが不十分で芯地も薄く、Fittingがうまくないので、
形が似ているだけなのであまりお勧めできません。
できれば、テーラー＆カッター、バタクハウスカットなどのビスポークが良いと思います。30万円～
もっと本格的なら、ロンドンのヘンリー・ブールの年２回の受注会でビスポーク。８０万円～

オーバーコート ダークネイビー、チャコールグレーのチェスタフィールドコート。ダブルでもシングルでもよいです。または、アルスターコート、いずれも膝下より長いもの
生地はウール、カシミアのメルトン地、１ｍ400g以上の厚手のもの。
スーツと同じブランドがよいですが、アクアスキュータムなども良いものがあります。
既製でウールなら10万円～、カシミアは質がピンキリなので、３０万円以上を目安にするとよいでしょう。ビスポークならウール30万円～、カシミア55万円～
雨天時にはコットンギャバジン、ダブル、着丈は膝下20cm程度で、Aラインのトレンチコートをおすすめします。防寒用ではないので晴れているときは着用しません。
バーバリー、アクアスキュータムのもので20万円程度

シャツ ウィンザーカラー（ワイドスプレッド）の襟の硬めのもの、カフはボタンでもダブルカフでもよいと思います。ターンブル＆アッサーの代表的なカフはトリプルボタンです。
色柄は、シュリンプ、薄いブルーの無地のほか結構派手なストライプのものも良く見ます。
ブランドはヒルデッチ＆キー、ターンブル＆アッサーが代表的。既成 2.5万円～、ビスポーク 4万円～
カフリンクス（カフスボタン）を使う場合は、スナップ式はやめましょう。イギリスのアンティークや、有名なジュエリーブランド（ティファニー、カルチェなど）にクラッシックデザインのカフリンクスがあります。

ネクタイ レジメンタルが代表的ですが、レジメンタルの色の組み合わせで出身大学や、所属クラブを表しますので、普段使うのは問題ありませんが、イギリス人の前では小紋柄のほうがよいでしょう。
アトキンソンなど 1.5万円～

靴 ストレートチップ、パンチドキャップトゥ、ウイングチップのオックスフォードシューズ（短靴）でグッドイヤーウェルティド、ハンドソーンウェルテッドのもの、色は黒または焦げ茶で、黒のほうが多く見られます。
既成靴なら
スコッチグレイン、ローク ３～５万円
グレンソン、クロケット＆ジョーンズ、チャーチ ５～10万円、
エドワードグリーン、ジョンロブパリ 10万円～
ビスポーク
ジョージクレバリー ４０万円～、フォスター＆サン￡1500～、ジョンロブロンドン￡2500～

鞄 革のカバン、色は黒または茶、ブリーフケースかアタッシュケースを持ちます。日本製なら大峡製鞄、Fugee、イギリス製ならグレンロイヤル、タナークロール、スウェイン＆エドニーあたりの物がよいと思います。

時計 シンプルな中三針かスモールセコントの丸型、角型で、黒か茶の革ベルトのもの。日本は夏場、高温多湿なのでブレスタイプでもやむを得ないでしょう。スポーツウォッチやクロノグラフ付きはやめましょう。
日本のセイコー、シチズンの中から選んでもよいでしょう。予算次第でオメガのデ・ヴィル 30万円～、IWCのポートフィノ40万円～、ジャガールクルトのレベルソ50万円～、パテック・フィリップのカラトラバ１８０万円～などがよいと思います。