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滋賀の女性殺害事件、不明になった日に容疑者は途中退社

2009年6月20日

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 交際相手の滋賀県長浜市の会社員小川典子さん(28)を殺害したとして、同県米原市の大手特殊ガラスメーカー社員森田繁成容疑者(40)が逮捕された事件で、小川さんが行方不明になった10日午後、森田容疑者が勤務先を途中退社していたことがわかった。小川さんの携帯電話の履歴はこの日に森田容疑者に送ったメールを最後に途絶えており、県警は森田容疑者から当日の行動について詳しく事情を聴いている。

 森田容疑者の勤務先によると、同容疑者は10日、予定通りに午前8時半に出勤したが、正午に退社した。本来は午後5時までの勤務だったという。11、12日は通常通り勤務した。県警のこれまでの調べでは、小川さんは10日午後8時に勤務先を退社。防犯カメラの映像には、だれかと待ち合わせするような姿が映っていた。

 一方、小川さんの遺体が見つかった米原市伊吹の汚水槽は、森田容疑者の自宅から約1.5キロの近距離にあり、そばにはガラスメーカーの倉庫もある。県警は、森田容疑者が現場一帯に相当の土地勘があったものとみている。

 汚水槽は農道脇の地中に埋設され、現場には「立ち入り禁止」の立て看板しかなかった。300メートル西側にあるガラスメーカーの倉庫が現場近くの唯一の建物で、夜間の人通りはほとんどない。汚水槽の鉄製の丸型のふたは四つあり、このうち三つは開閉不能で、一つしか開けることができなかった。

 県警によると、森田容疑者は10〜12日の間に、鈍器で小川さんの後頭部を10回以上殴打し、汚水槽に投げ落とし殺害したとされる。現場付近で血液反応を調べたところ、汚水槽から数メートル離れた草むらで大量の血痕が見つかり、小川さんの死亡推定時刻は11日午後8時ごろだった。

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