2009年6月20日 19時14分更新
太平洋戦争末期の昭和20年6月に岡山市の市街地が大規模な空襲を受けた「岡山空襲」を伝えていこうと、ソプラノとピアノによる平和コンサートが開かれました。
このコンサートは、岡山市などが19日から行っている空襲の資料展に合わせて岡山市北区の「ひかりの広場」で開いたものです。
岡山空襲は岡山市の中心市街地が昭和20年6月29日の未明にアメリカ軍による大規模な空襲を受けたもので、岡山市によりますと1700人が犠牲になりました。
コンサートでは岡山市出身のソプラノ歌手福田浩子さんがピアノの伴奏に合わせて合わせて14曲を披露しました。
福田さんが空襲の犠牲者のための鎮魂歌として、「アヴェ・マリア」などを美しい歌声で披露すると会場からは大きな拍手が起きていました。
また、歌の合間には、ピアノが流れる中、スクリーンに空襲直後の岡山市街地の大きく破壊された姿が映し出されました。
会場には立ち見が出るほど大勢の人たちが訪れていて歌に静かに耳を傾けながら平和の尊さに思いを寄せていました。