2009年6月20日 19時14分更新
脳卒中患者のリハビリ治療を医療機関の連携で効果的に行うための会議が19日岡山市で開かれ、病院での治療だけでなく、在宅医療を担う開業医を含めた連携態勢を検討することになりました。
この会議は、脳卒中の患者が、発症直後に治療を受けた病院とは別の病院でリハビリ治療を受けることが多いため、医療機関が患者の情報を共有することで治療の効果を高めようと定期的に開いているものです。
会議には岡山市など県南東部の30あまりの病院からおよそ180人の医師や看護師が参加しました。これらの病院では、治療の経過や状態など患者の情報が細かく書かれ、複数の病院が見ることができる「地域連携パス」をことし4月から使い始めていて、会議ではそれぞれの病院の担当者が実際に使った件数などを報告しました。
また、会議では今後、入院患者だけでなく在宅で療養している患者についてかかりつけの開業医や介護に関わる人も、情報を見ることができる新たな連携パスの普及を目指すことになりました。
会議を開いた岡山赤十字病院の井上剛医師は「今後は開業医の意見も聞きながら、在宅療養の患者の連携パスにどんな情報が必要か、検討を進めたい」と話していました。