2009年6月20日16時8分
大阪府の橋下徹知事は20日、府選出の民主党国会議員と意見交換し、同党が掲げる国と基礎自治体の2層構造案について「現実離れした国家像」と批判し、広域行政の考え方について同党に公開討論を求めた。党府連代表の平野博文衆院議員は「ご要望として受け止める」と述べるにとどまった。
橋下知事は来年度の予算要望の会合に出席。17日の同党主催シンポジウムで示された自治体像について「首長は誰も賛成していない。もう一度、民主党の責任者と公開で議論させてほしい」と要請した。会合後、報道陣に「民主党は口では地域主権と言っているが、そうじゃない。2層構造だと国の権限が強大になり、あらゆることが『天の声』で決まりかねない」と語った。