麻生太郎首相が支部長を務める自民党福岡8区支部と個人後援会の事務所開きが20日、福岡県の飯塚、直方両市であった。麻生首相は出席しなかったが、千賀子夫人が「党にとっても麻生にとっても厳しい選挙。勝ち抜くことができるよう力添えをお願いします」と訴えた。
解散権を握る首相の陣営は「誤解を与えないため」水面下の活動に徹していた。しかし、衆院議員の任期満了まで3カ月を切ったことから事務所開きを決めた。首相の地元が「目に見える活動」を始めたことで、総選挙に向けた各方面の動きに微妙な影響を与えそうだ。
この日の、飯塚の事務所開きには後援会幹部や県議、地元自治体の首長ら約300人が参加。ガンバロー三唱で気勢を上げた。
一方、同区の民主党公認の立候補予定者山本剛正氏は、いつもの週末同様、選挙区内で街頭演説をこなした。いったん閉鎖した飯塚市内の民主党福岡県8区総支部事務所は7月1日に再開する。
=2009/06/20付 西日本新聞夕刊=