部落解放同盟鳥取市協議会が03年度に交付された補助金60万円を同市教委に返還する意向を伝えていたことが分かった。市教委が15日の市議会本会議で明らかにした。
これまで部落解放同盟市協議会は04、05年度の補助金計約179万円を不正に受給し、その全額と延滞金を含む計約242万円を市教委に返還している。
市教委は今年2月、03年度の補助金事業の「保護者連続学習講座」の講師の謝金と資料代が高額だったことから部落解放同盟県連合会に調査を依頼。関係書類がすべて処分されており、支払先などは分からなかったが、県連合会は市協議会に60万円を返還するよう指導し、市協議会が市教委に返還を申し入れたという。
中川俊隆教育長は「返還を受け取る方向で協議をしている」と話している。【遠藤浩二】
毎日新聞 2009年6月17日 地方版