講演する高貞元さん=19日夕、京都市下京区 韓国の被害者遺族が死刑廃止講演 「人の役目でない」韓国で2003~04年に21人が無差別に殺害された事件で、柳永哲死刑囚の助命を訴える被害者遺族の高貞元さんが19日、京都市で講演し、「いかに悪い犯罪を犯した人の命でも、奪うのは人の役目ではない」と強調、死刑廃止を求めた。 高さんは、03年10月に母と妻子が殺害された。この日は講演会を訪れた約80人の市民を前に「(事件で)わたしの生は止まってしまった」と、当時の苦しみを吐露。 一時は自殺しようと思ったが、「どうせ死ぬなら犯人を許してから死のう」と思い、減刑を嘆願したり、聖書を写して教会から得たお金を柳死刑囚に送ったりするようになった経緯を説明した。 また「許しは想像したくないだけで、不可能なことではない。家族を失い、生命の尊厳があらためて分かった」と話した。 事件は03年9月~04年7月にソウルなどで老夫婦や子供らが殺害され、韓国社会に大きな衝撃を与えた。柳死刑囚は同月逮捕され、05年6月に死刑が確定した。 【共同通信】 |
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