郵便制度悪用に絡む公文書偽造事件で、障害者団体の証明書発行に関与したとして逮捕された厚生労働省の前局長村木厚子容疑者(53)が「不正なことは一切していない」と否認を続けていることが20日、分かった。接見した弁護人が明らかにした。
弁護人によると、村木容疑者は「証明書の発行はしていない」と関与を否定。国会議員絡みの依頼だったことも印象に残っていないという。発行を依頼した「凜の会」の設立者倉沢邦夫容疑者(73)が、村木容疑者に面会したと供述していることには、「自分としては記憶にない」と話した。
弁護人は「覚えがないことを認めることはできない」と話している。
捜査関係者によると、倉沢容疑者や元障害保健福祉部長(57)は、2004年2月ごろ、倉沢容疑者から口添えを頼まれた国会議員が元部長に電話で発行を依頼し、元部長が村木容疑者に対応を指示した、としている。
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