「原発がどんなものか知ってほしい」の蔓延に見る、日本人の「自分で調べる能力」の欠落
はぁ、なんだかなぁ。
我々の職場ではネタ扱いされている「原発がどんなものか知ってほしい」なんすが、・・・最近は「自分で調べ、判断ずる能力」の低下が著しいのか、それともよく言われる日本人の理科教育レベルの低下が問題なのか、簡単に騙される人が多いのにはあきれてしまいますな。(苦笑)
中には「新潟の魚は食えない」などと本気でブログに書いたりしている人もいて、日本の将来はいったいどうなってしまうんやろうかと少し心配になってしまうよ。
少し前に、ある原子力のえらい人(「再処理工場での内部被ばくは、農作業で泥がつくようなもの」と、しごく真っ当な意見を述べた人)が、日曜の朝の番組で「柏崎刈羽で漏らした放射能など、お茶にして飲んでも問題ないもの」という発言をしているのを見て、思わず拍手をしてしまった私。
もともと人間の体内には数千ベクレルの放射性物質が存在するっちゅうのに、なんでたった0.075ベクレル/ccの放射性物質を気にするんか、全く理解できない私は少数派?
ちゅうか、海水には元々微量のウランが含まれているやろうに。 タバコを吸ってるそこのあんた、タバコにはポロニウムが含まれていますぜ!(・・・まぁ、それでもわしはタバコを吸いますが。(爆笑))
原子炉内にも入ったことがあり、原子炉周りの一次系配管の修理工事も担当し、アノラックと全面マスクを装着して放射性スラッジのたまるタンクの中をバシャバシャ歩き・・・そんなことを長年やってきていながら風邪以外の病気はしたことがない健康な私の書く事実よりも、癌で死んだ人(←書くまでもないが、日本人の1/3は癌で死ぬ。原発で働かなくてもね。)のトンデモ文書の方が信じられる、ってのは何なんだろね。
日本人はオカルトや怖い話が好きなようやし、悲劇も好きやからねぇ。「被害者(の可能性がゼロとはいえない)」と言うだけで、どんな大嘘、トンデモも信憑性が増すんかな。
私の祖父・祖母4人のうち、3人は癌で死亡。私もおそらく癌で死ぬやろうけど、そしたら信憑性が高くなるんかな。(ちなみに、福島での工事で病気になった、と訴訟を起こしていた長尾氏同様、私も労災認定可能なだけの被ばくはしとります。しかし、例え明日、医者から末期癌の宣告を受けたとしても、電力さんを相手に訴訟するつもりは毛頭ありません。)
反対派から会社への苦情で個人の原子力ホームページを削除されたE氏も、草葉の陰でないとることだろうよ。
E氏のサイト、一説には「原発がどんなものか知ってほしい」への反論(←ごく一部に勘違いもあるが、「原発がどんなものか知ってほしい」より数百倍まともな反論)を掲載したことで圧力がかかった、という噂もあるが、私にはよくわからん。ホームページ削除前にも数回に渡って反原発クレーマーからの圧力がかけられた痕跡があったし。 なんにせよ、一件や二件の苦情で会社が個人のホームページを削除させるとは思えんので、反対派による何らかの組織的な活動があったんだろうね。 |