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2009年06月20日(土)

女児にわいせつ、2年間
笛吹の小学校 県教委、男性教諭を懲戒免職

 山梨県教委は19日、女子児童の体を触る行為を繰り返していたとして、笛吹市内の小学校に勤務する男性教諭(52)を同日付で懲戒免職とした。教諭は、同校に在籍する児童を放課後、学校内の教室に呼び出していた。わいせつな行為は約2年間続き、教諭は県教委の聴取に対し「児童がかわいかった。だんだん直接体を触るようになっていった」と話している。県内の公立学校の教諭が、わいせつな行為をして懲戒免職となるのは2人目。
 県教委によると、教諭は2007年5月下旬から今月上旬にかけて、放課後に「用事がある」「仕事を手伝ってほしい」などと児童を呼び出した。音楽や理科の準備教室などで、体を触る行為を繰り返した。教諭は「回数を重ねていくうちに行為がエスカレートした」と話し、多いときには週2回ほど呼び出していたという。
 児童の相談を受けた母親が今月8日、学校に報告。翌日、校長が教諭から事情を聴いたところ、事実を認めたため自宅待機を命じた。10日、校長が再度聴取しようとしたが、教諭の所在が分からなくなり、15日になって愛知県内から連絡してきた。教諭は「かわいがるうちに気持ちの中に甘さが出てきた。違法行為だという認識はあった。児童や保護者に申し訳ないことをした」と説明。所在不明になったことについては「処罰を受けるのが怖くて逃げた」と話している。
 教諭が勤務していた小学校の校長によると、教諭は「熱心な先生ではあったが、児童に対して厳しすぎる面も見られた」という。同校は、教諭を自宅待機させた際、ほかの児童や保護者に問題を公表せず「一身上の都合でしばらく休む」と説明していた。現在、児童は通常通り登校している。
 県教委は19日、鷹野勝己事務局次長と佐野勝彦義務教育課長が会見を開いて謝罪。当初は教諭の行為について「児童や家族への配慮」(鷹野事務局次長)として、わいせつ行為ではなく、「セクハラ」(性的嫌がらせ)と発表した。
 松土清県教育長は「児童を直接指導し、守るべき立場にある者として許すことのできない行為で、極めて遺憾。服務規律の確保に向けて、指導徹底を行っていきたい」とのコメントを出した。県教委は昨年、県立高男性教諭が女子生徒の脚をデジタルカメラで撮影する行為を繰り返していたとして、懲戒免職処分にした。
 笛吹市教委は、管理監督を怠ったとして、教諭が勤務していた学校長を、週明けにも訓戒処分とする方針。



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