千葉市の無料低額宿泊所に入所していた男性が「無断で生活保護費を天引きされた」と訴えていた問題で、千葉市は19日、本人の同意確認が不十分だったとして、施設側に改善を求めていくことを明らかにしました。
問題となっているのは、NPO法人「厚銀舎」が運営する千葉市・稲毛区の無料低額宿泊所です。
「無断で銀行口座を作られて、生活保護費を天引きされていた」という元入所者の男性からの訴えを受け、千葉市が先月、この宿泊所を立ち入り調査していました。
千葉市は19日、この男性と弁護士に対し、「本人の同意確認は不十分だった」と回答し、今後、施設側に改善を求めていくことを明らかにしました。その上で、「市も本人の同意が取られているかどうか確認作業が不十分だった」と認めました。
これに対し、男性側は、行政が施設に任せきりにしていることが問題を生んでいると指摘し、引き続き詳しい調査と制度の改善を求めました。(19日21:13)