ごみ置き場のごみに火を付けたとして、杉並区の少年(19)が警視庁に逮捕された事件で、少年が所属していた地元の荻窪消防団(秦孝良団長)が18日会見し、少年は放火直前に防火パトロールに参加していたことを明らかにした。秦団長は「都民の信頼を裏切る行為で申し訳ない。二度と起こらないように規律を徹底したい」と謝罪した。
秦団長らによると、少年は今年1月、自ら志願して入団し、最年少の団員だった。杉並区久我山地区では5月下旬以降、約10件の不審火が発生。少年はほとんどの現場に駆けつけ、交通整理や消火の後片づけなどの作業を担当していた。
逮捕容疑になった今月12日夜の火災の直前は、他の団員3人と久我山地区を警戒。パトロールを終え、上司から缶コーヒーを買ってくるように頼まれ戻った直後に自動販売機近くのごみ置き場から出火したという。【古関俊樹】
〔都内版〕
毎日新聞 2009年6月19日 地方版