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オフロードバイクレース「エンデューロIN木古内」 来年継続に黄信号 (06/18 15:21)

 【木古内】町内三大行事の一つで、全国からオフロードバイクのライダーが集まる「サバイバル2DaysエンデューロIN木古内」(町主催)の来年の開催が危ぶまれている。第24回の今年、初の赤字決算が確実になるなど財政難のためだ。参加者減や不況が背景にある。(久田徳二)

 エンデューロは英語で「長距離耐久レース」の意味。国有林内の林道など全長40〜50キロの特設コースを2日間で数度周回し、合計タイムを競う。急坂や河川もある難コースで、沢への転落やけがが絶えないが、参加者には「大自然の中、これだけ難しく長い距離を走れるのは魅力」と好評だ。同種レースの中でも屈指の人気を誇り、これまで150〜200人が参加してきた。

 運営要員も参加者と同数程度必要で、重機使用料や要員弁当代などの経費は、今年の場合総額400万円。収入源はライダーの参加費(1人2万5千円)がほとんどを占める。

 昨年までは企業の協賛金もあって黒字で、大会基金に積むこともできた。

 だが、今年は参加者が122人にとどまる上、協賛金もなく、約70万円の赤字となるのが確実だ。不況下で、バイク維持や運搬の負担が重く、企業の財布のひもも固い。一時は今年の開催中止も検討された。

 不足分は残高が100万円ある基金を崩す予定。今年限りで大会打ち切りとなれば、基金残額30万円もスタート台撤去費用で消える。このため関係者の中には「今年(で終わるの)が潮時」との声がある。

 一方、存続を求める声も。町内唯一の全国規模大会は町の知名度アップになるとの意見だ。「燃料、宿泊、食事などで大会1回約1200万円」と町が試算する経済波及効果も大きいとの見方も。

 町は、来年以降の参加見通しなどについて今年の参加者にアンケートする計画。「ライダーにも大会の実情を訴え、動いてもらいたい」(産業経済課)考えだ。町の財政負担や協賛金募集などの増収策は可能か、などの検討も残る。

 大会は最後となるのか−。町と町民の判断が問われる中、今年の大会は20日午前8時30分に開幕し、21日夕まで催される。

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