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はじめからわかっていた「ゲッツ!」ブームの終焉

R256月15日(月) 12時 0分配信 / エンターテインメント - エンタメ総合
生き馬の目を抜く芸能界。去年、売れていた芸人が、今年見なくなったというのはよくある話。
「ゲッツ!」で一世を風靡したダンディ坂野さんも、しばらくテレビで見かけなくなった一人だ。

しかし、人生山あり谷あり。ここ1年ほどのあいだに、ダンディさんをお茶の間で見る機会が急速に増えた。

昨年末には、書籍『こんなに元気です。』(エンターブレイン)も出版。 一発屋というイメージを逆手にとっているかのようだ。

「ゲッツ!」での大ブレイクから6年。ダンディさんは何を見たのか。

「芸人さんって下積み時代がつらいってよくいわれますけど、今振り返ると楽しかったですね。ずっとファストフード店でバイトしてて、若い人が多いので和気あいあいと。つらかったのはテレビに出始めてから(笑)。『爆笑オンエアバトル』という番組がきっかけとして大きかったと思うんですけど、審査形式で得点が良かった芸人が放送されるんです。連敗続きだったので、正直きつかった。準優勝はとったものの、5連敗しまして。スタッフも心配してくれたのか、5連敗後に勝ったとき、焼肉に連れていってもらったんですよ。そこで、『ダンディさんは記録よりも記憶に残るスタイルだし、オンエアされた時の反響も大きいので、勝ってほしい』みたいなことをいわれて。がんばれっていわれても、どうしていいかわからないんですけどね。まあ、本当はありがたい話で、『爆笑オンエアバトル』のおかげでようやく認知されるようになりました」

『爆笑オンエアバトル』には、22回チャレンジしてトータル7勝、勝率は約3割。ハッキリ言って成績は良くない。だが、ダンディさんの異色のスタイルは視聴者の記憶に刻み込まれていた。



「番組でDVDを出してくれたんですよ。勝率3割しかない芸人でDVDが出たのは僕だけらしいですね。アンジャッシュとかアンタッチャブルは、勝率8割とか9割なんです。思わず、僕のだけ値段が安いんですかって聞きましたよ(笑)。その後、僕のDVDがダントツで売れてるって言われまして。うれしかったですね。マツモトキヨシさんのCMの効果も大きかったと思います。オーディションがあるって聞いて行ったら、もう黄色いスーツが置いてあったんですよ。ドッキリかなと思ったんですけど(笑)。そのCMで知名度が上がったから売れたというのもあるでしょうね」

2003年、ダンディさんの人気はピークを迎える。全国では「ゲッツ!」を真似する小学生が大量発生。野球選手のラミレスまで「ゲッツ!」を披露していた。

「じつはブレイクしてた時期もつらかった。1回目はいいんですよ。『ゲッツ!』が見られたって喜んでくれるんですけど、1周したら終わりじゃないですか。ブームが続かないというのは、ブレイクした夏からわかってたんです。ただ、スケジュールは埋まってて、その後どうしようっていう手立てもないままに走ってました。2003年は年末まで休みがなかったですね。全然寝る時間もなくて、ノイローゼじゃないですけど、とにかく疲れて。あと、ワイドショーとか雑誌が、すぐ終わるみたいなことを言い始めてたんですよ。まあ、芸人なんで言われるのはしょうがないんですけど、別にそんなこと言わなくても。ちょっと、そのころマスコミに不信感が生まれましたね(笑)。当時のことを考えると、もっとがんばれたんじゃないかって思う反面、今はもう無理だなと思います。僕、もう42歳なんですよ(苦笑)」

いろいろな原因はあったにせよ、結果的にブームは長く続かなかった。
ダンディさんは一発屋の代名詞的存在になった。
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25.jpから一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25.jpでは図・表・写真付きのコラムを掲載しております

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  • 最終更新:6月15日(月) 12時 0分
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