2009年6月11日 19時36分 更新:6月11日 21時27分
空からオタマジャクシが大量に降ったのではと話題になっている石川県で、今度は小魚13匹が民家の庭先で見つかった。オタマジャクシと同様、鳥が吐き出した▽竜巻で巻き上げられた--など諸説あるが、原因は不明。謎は深まるばかりだ。
小魚が見つかったのは、同県中能登町の無職、近江幸雄さん(78)宅。9日午後6時ごろ、近江さんの長男(51)らが軽トラックの荷台や周辺にフナとみられる小魚(体長3~5センチ)の死骸(しがい)が散らばっているのに気付いた。周辺は水田や川がある住宅地。
いしかわ動物園(同県能美市)の飼育主任、竹田伸一さん(50)によると、サギやカモはオタマジャクシやフナをよく食べ、カラスや人間が近付くと驚いて吐き出すことがあるという。だが「大量に吐くのは地面などに止まっている時だけ」と話し、「鳥説」には否定的。また、金沢地方気象台によると、9日は風も弱く、竜巻が起こる条件ではなかったとしている。
石川県内では4日に七尾市の駐車場で、6日に白山市の民家周辺で大量のオタマジャクシが見つかっている。【澤本麻里子】