F1 : FOTAチーム撤退でも来季はフルグリッド
もしFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)を組織している9チームが来年のF1に参戦しなくても、2010年のF1は、グリッドが埋まることになる。
さらなるチームが、予算制限を受ける形で、エントリーを提出していたことが判明した。エプシロン・エウスカディ、Nテクノロジーがエントリーを提出したことで、エントリーリストには11チーム、22台が掲載される可能性がある。
さらに、ジュニア・カテゴリーに参戦しているカーリンやマノー・モータースポーツもエントリーをうわさされており、今のところは正体の分かっていないイタリアチームもエントリーを提出したと言われている。
既存の参戦チームであるウィリアムズに加えて、プロドライブ、ローラ、USF1、スーパーファンド、マーチ、カンポス、ライトスピード、ブラバムが正式にエントリーを提出している。
ルマンにプロトタイプ・スポーツカーで参戦しているスペインのチーム、エプシロン・エウスカディを率いているホアン・ビラデルプラットは3日(水)、1週間前に2010年のエントリーを提出していたことを『Diario AS(ディアリオAS)』紙に認めた。
「少なくとも、今後4年間の将来は保証できる」と語るビラデルプラットは、もし予算の制限額が引き上げられたとしても、チームは参戦可能であると主張している。
一方で、MSCオーガニゼーション社はメディア向けの声明の中で、2010年のエントリー受付が開始された翌日、5月23日(土)にエントリー書類を提出したことを発表した。
フェラーリやマクラーレンといったトップチーム、また現在の選手権を独走中のブラウンGPといったチームの離脱に、FIA(国際自動車連盟)は落胆するだろう。しかし、現状での2010年のエントリーリストは、FOTAと対立するマックス・モズレーを後押しするものとなっている。
来シーズンへのエントリーを提出したチームについて質問されたモズレーFIA会長は、次のように語った。
「なかなかいいと思う」
また、FOTAの各チームについてモズレーは、次のように『Motorsport Aktuell(モータースポーツ・アクチュエル)』誌へ語った。
「私が彼らに何か言うとしたら、もし自分たちでルールを作りたいなら、自分の選手権を作れということだ」
FIAは、6月12日(金)に2010年のエントリーリストを発表する。