三重県鈴鹿市の20代姉妹の自宅にアダルト雑誌などを放置、不快な思いをさせたとして県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕、送検され、津地検が起訴猶予処分とした津市の男性2人の処分について、津検察審査会は17日までに、不起訴不当と議決した。
議決は「友人宅と勘違いしたという2人の言い分で処罰価値が減るとは考えられない。極めて悪質で刑事責任は重大」と指摘。姉妹の代理人の村田正人弁護士によると、姉妹は「(自分らに)性的な被害が及ぶのでは」と不安を感じているといい、昨年10月に審査会に申し立てていた。
地検などによると、男性らはいずれも25歳。昨年6月8日と22日に、アダルト雑誌やビデオなど数点を姉妹の自宅玄関先に置いたとして、同年7月2日に県警に逮捕された。地検は「友人宅と誤認したうえ、反省もしている」などとして2人を起訴猶予処分にした。〔共同〕(07:00)