新たな未来を新たなビジョンで語る、映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』全4部作(公開は全3回を予定)。第1部「序」(2007年9月公開)の感動をふまえ、第2部「破」が始動する。汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンで自ら戦うことを選んだ14歳の少年・碇シンジの物語は、ここで未知の領域へ突入する。綾波レイと人気を二分するヒロイン、アスカと魅惑の新ヒロインが登場。謎の生命体”使徒”との戦いは新エヴァンゲリオンの参加で、さらに激しくエスカレートする。
あえてTVシリーズと同じ出発点からスタートしてみせた新EVA伝説は、この第2ステージで大きくポイントが切りかわる。
映像制作も大きく方針を変更。既存素材の流用にこだわらず、完全新作をベースに制作が進められている。続々と展開する、誰も見たことのないバトルシーン。
「序」で再構築されたはずの事象は土台を失っていったん倒壊し、《未来》に向けて刷新されていく。
何なのだろうか? エヴァだけが可能とする行先不明の《ライブ感覚》。押し寄せる戦慄と興奮の中から見えてくる全4部作の真の姿とは、はたして何なのだろうか?
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『新世紀エヴァンゲリオン』、通称『エヴァ』は、アニメの一作品であると同時に、一つの事件だった。 95年秋からTV放送されたこの作品は、使徒と呼ばれる人類の敵に対抗するため、巨大人型兵器エヴァンゲリオンに乗って戦う少年を主人公とした物語だ。アニメ界の鬼才・庵野秀明監督が手がけたこのアニメは、SFアクション作品としての完成度の高さと、次々と提示される謎でアニメファンたちを熱狂させた。
そして、物語の完結がTV放映から劇場版に持ち越されたことで、ファンの熱狂はピークに達する。劇場版で明かされるであろう謎の答えを求めて議論し、語り合う仲間を増やすために友人にビデオを貸す。いつしか『エヴァ』は、アニメファンだけのものではなく、若者全体、社会全体を巻き込んだ、社会現象にまで発展していった。劇場版の前売り券を求める長蛇の列、CDやレザーディスクほかの記録的な売上げはマスコミにも取り上げられ、経済効果数百億円とさえ騒がれた。また、主人公の少年少女が抱える苦悩と現代の子供達が抱える孤独感の関連性は、報道番組でも取り上げられた。
『エヴァ』は世界最高水準と言われる日本アニメの中の、最高傑作の一つであり、視聴者ひとりひとりにとって、社会にとって、まさに事件だったのである。
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