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2009/06/19 13:34 KST
金融監督院長「強度ある大企業構造調整を本格化」


【ソウル19日聯合ニュース】金融監督院の金鍾昶(キム・ジョンチャン)院長は19日、現在進めている企業構造調整を本格化し、実体部門だけでなく金融部門が再跳躍できる基礎を固めるとの考えを示した。ソウル市内のホテルで外国系金融会社、外信、国際信用評価会社を対象に開いた業務説明会で述べたもの。

 金院長は、景気に敏感な業種の建設・造船・海運業はもちろん大企業グループに対しても、債権金融機関中心の強度の高い構造調整を本格的に誘導する計画だと述べた。迅速かつ効率的な構造調整に向け資本市場を積極活用できるよう支援するとし、プライベート・エクイティ・ファンド(PEF)の投資対象を不動産、不良債権などの資産買い取りで拡大し、直接借入を認めるとともに、税制恵沢を与える案も進めていると説明した。

 一部で最近、金融危機は監督失敗に端を発したものだとし、規制緩和を放棄すべきだと主張する声があることについては、「競争と効率を促進する規制環境の改善は、持続して進めなければならない」と述べた。また、金融危機以降、金融ハブ政策の推進を再考すべきだとの見解も出ているが、危機を経験した先進国のケースを反面教師とし堅固な補完装置を設け、韓国を北東アジアの金融中心地に育成するための政策は持続していくと強調した。

 金院長は、金融市場は安定を取り戻した様子で、実体経済も一部指標が改善の兆しをみせるなど、景気下降の速度はやや緩やかになりつつあると述べた。その上で、世界景気低迷の短期回復は困難との見方が優勢ななか、国際原材料価格の上昇、金融圏の不良規模拡大の可能性など、不安要因は常に存在しているとし「まだ状況を楽観するのは早い」と指摘した。

japanese@yna.co.kr

業務説明会であいさつする金院長=19日、ソウル(聯合ニュース)