山岸涼子と池田理代子
今日の週刊誌の広告に出ていましたが、「池田理代子の盗作疑惑」というのがあるのですね。池田理代子のマンガ「聖徳太子」がかつての山岸涼子の名作「日出処の天子」の盗作ではないかというのです。
ネット上にはご丁寧に、作品を比較するサイトもあります。
漫画『聖徳太子』(作:池田理代子)盗作疑惑検証サイト
昔はよくマンガを読んでいて、「ベルサイユのばら」が連載されていた当時は大学生でしたが、連載時に読んでいます。
その後、仕事をしだしてからも「日出処の天子」や萩尾望都の「スター・レッド」なんかも連載しているときに読んでいます。「日出処の天子」は単行本を買って妻に読ませたものでした。
さて、件のサイトを見ると、やはり盗作であるのは間違いなさそうです。ストーリーもそうなんでしょうが、何より絵柄が池田理代子のものとはあきらかに違い、山岸涼子の絵をコピーしたとしか思えません。
山岸涼子や萩尾望都というと、画力がすごい漫画家です。池田理代子はデビュー当時から絵は下手でしたから、絵柄は変わってきて当然ですが、聖徳太子自身がこんなに似ていたのでは、言い訳できないでしょう。
問題となるきっかけは昨年の朝日新聞で、山岸涼子の作品を批判するようなことを言ったことだそうです。何とも余計なことをしたものです。
コメント
まるっきりの私観ですが、池田理代子は、花の24年組にコンプレックスを持ってるんでしょうね。
同じ昭和24年生まれながら、漫画通からすれば、萩尾、山岸、大島弓子、竹宮恵子らとは、見劣りがするし格下感はぬぐえません。どんなに、著作が売れていようと、漫画ファン以外に顔が売れていようと、それぞれの作品の漫画としての到達度?完成度?全然違います。
大衆小説と純文学。企画工業製品と一点物。どっちが、いい悪いじゃなく、作り手として表現者として、作者自身はどちらを成し得た時に満足感を得られるのか?
池田理代子自身、どんなに虚勢を張っても、そこのところ(売れ行きや評判がいくら良くても、作品の完成度では、叶わない相手がいる。)が分かっているんでしょう。
もう30年近く前の池田の作品「パラノイア」も、精神病の主人公という、当時では革新的なキャラ設定の作品と評判だったけど、その以前に「スピンクス」なる精神疾患の少年の目から見た世界を描いた衝撃的な作品がすでにあり、「スピンクス」を先に読んだ者から見れば、斬新なキャラ設定だけが売りの安直な2流サスペンスと、いったところ。その売りのキャラ設定が二番煎じだから、悲しいね。
その「スピンクス」が、山岸作品なのは、今度の騒動の伏線だっだのかナァ?
2008年01月22日 02:40 バカラビッキィチュークログレッピピッチ
http://www40.atwiki.jp/syou...
検証サイトのアドレス変わってます。
こちらを貼っていただけるとたすかります。
2008年03月19日 00:30 馬子