岡山放送局

2009年6月19日 19時11分更新

岡大不正経理 教授ら11人停職

岡山大学の教授ら13人が年度内に使い切れなかった研究費およそ2100万円について、業者に架空の請求書を発行させる方法で不正にプールしていたことがわかりました。
大学はこのうち退職した助教授など2人をのぞく11人を停職処分としました。

不正な経理処理をしていたのは、岡山大学の資源生物科学研究所や自然科学研究科などの教授9人を含む教員あわせて13人です。

岡山大学によりますと、教授らは平成14年から18年にかけて架空の納品書や請求書を業者に作らせたうえ、大学から業者に支払わせる方法で国から支給された受託研究費など合わせておよそ2160万円を業者にプールしていました。

プールした金は年度内に使い切れなかった研究費で、後日、納品書や請求書に記載されたものとは異なる物品の購入に充てられていました。

大学によりますと、私的な流用はなかったということで、教授らは、「研究費の交付が秋以降になるものもあるため効率的に研究をするため、業者にプールしてしまった」と話しているということです。

去年からことし4月にかけて大学が独自に実施した調査で不正が発覚したため、大学は退職した助教授と出張から帰ったばかりの教授をのぞく11人を今日付けでそれぞれ停職1か月と2ヶ月の処分にしました。
岡山大学では、不正にかかわった業者についても1か月の取引停止処分としたということです。