岡山放送局

2009年6月19日 19時11分更新

岡山戦災の記録と写真展


太平洋戦争末期の昭和20年6月29日に、岡山市中心部で多数の犠牲者が出た岡山空襲に関する写真や史料を集めた展示会が岡山市北区で開かれています。

これは市の主催で毎年開かれているもので、19日から始まった展示会では、初めて公開されるものを含む写真や史料、あわせて200点あまりが展示されています。

このうち、岡山市中心部の住宅の焼け跡から見つかった時計は、黒く焼けただれ、空襲の始まった4分後の午前2時47分で針が止まっていて、投下された焼い弾の威力を物語っています。

また、岡山空襲で初めて本格的に用いられたとされるアメリカ軍のM74と呼ばれる焼い弾は、当時の最新鋭の兵器で、中に入っていた部品が初めて展示されています。

このほか、空襲を受けた岡山市中心部を同じ場所から6年間にわたって映した写真も初めて公開され、市街地の60パーセントあまりが破壊された焼け野原から、短い期間で住宅やビルが立ち並び街が復興していく様子がわかります。

この展示会は岡山市北区の岡山市デジタルミュージアムで来月5日まで開かれています。