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党首討論:【詳細速報その7】鳩山代表「政権とっても消費税増税しない」

 ◇鳩山代表

 私は今、話をうかがって、人の命より、財源のほうが大事かなあと、やはり、私は人の命をまず大事にする政治というものを作る、そのためには財源、貴重な財源をやはり投入すべきではないですか。それを最初から財源の制約というものを、財務省にいわれて作った、社会保障費といえども聖域ではないという間違った論理の中で、2200億円、毎年増えるべきものがカットされてきた、それがこんなありさまになってしまったんじゃないですか。

 財源の議論を私はするなということではないんです。しかし、人の命というものをもっともっと大切にする、それが政治のあり方で、官僚任せにする政治がどうしてもですね、コンクリートのほうが大事で人の命というものを粗末にする政治に成り下がってしまっているここを、ここを変えなければならないと申し上げています。

 財源のお話をされました。そのご質問いただいたものですから、私からお答え申し上げたいと思います。財源の手当てというのはご案内の通り、3種類あります。一つは増税をすること、一つは借金をすること、もう一つは無駄遣いをなくすことです。私どもはその優先順位をまず無駄遣いをなくすという、徹底的に無駄遣いをなくすというところからスタートしたい。

 今の政府はですね、官僚任せにされているものですから、この財源論の、すぐ話になって、本来ならば消費税を上げないで済む話なのに、すなわち無駄遣いを徹底的に見直すという部分を官僚主導でやられてるもんだから、どこも無駄がありませんという話になって、ならば減らせませんねと、減らせないからしょうがありませんねと、借金をしましょう、借金でも足りなければ、あとは消費税の増税ですね、そういう話にすぐ変わってしまうので、私どもは、その前にやることがあるでしょう。

 私どもは政権を取った時に、まず4年間、消費税の議論にすぐ答えを出すのではなくて、これは官僚の抵抗がものすごく予想されますから、それに対して、各省庁、事業仕分け、今お互いにやってますけど、事業仕分けなどを徹底的に行って、どのくらい無駄があるかということを点検をしなければいけない。我々が政権を取れば、あの川辺川ダムとか八ッ場ダムとか、もう古くなった今のご時世に合わないような、大型の公共事業というものは基本的にやめようと思っております。そういうことをしながらですね、財源を生みだしていく、無駄遣いを減らしていく、不要不急のものは後にしたっていいじゃないですか。

 私どもは…・私どもはですね、20兆円ぐらい新しい政策というものに予算を計上したいと思っているんです。それはみなさん方から見ると、そんな財源どこにあるんですか、必ずそういう話になるんです。だから、私は申し上げたいと思っています。一般会計と特別会計と合わせると210兆円あります。この210兆円中で社会保障費、国債費、こういったものは、どうしても削れないのは分かっています。

 費目をいろいろと検討した中で公共事業、施設費、人件費、補助金、そういったものを合わせると70兆円になるんです。その70兆円の中の10兆円程度、私どもは例えば随契を見直すとか、不要不急のものを後に回すとかして、当然の話で我々は10兆円ぐらい削減できると考えているんです。

 それをやるかやらないかは、官僚任せにしている政権はできない、でも、官僚任せでない国民のみなさんと歩む民主党ならできる。その発想で私どもはやらせていただくんです。だから、このようなことを行っていれば、決して今すぐに消費税の増税の議論に陥る必要はないんです。すなわち4年間の間、我々が政権を取っても消費税の増税はしないということをここに明言をしておきます。これでよろしいでしょうか。

2009年6月17日

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