【ミニ情報】「郵便不正事件」厚労省局長逮捕の先にあるもの
ご存知のように、郵便制度悪用事件で障害者団体「凛の会」(現・白山会)の偽造証明書発行に関与したとして、大阪地検特捜部は14日、偽造有印公文書作成・同行使の疑いで、厚生労働省の村木厚子局長を逮捕した。
「産経新聞」(16日付=写真)は事件について次のように伝えている。
<証明書発行に絡む省内の指示は、当時の障害保健福祉部長(57)=退職=が、平成16年2月、同部企画課長だった村木厚子容疑者(53)に伝えたところから始まっている。「国会議員から電話がかかってきた。うまくやってくれ」
村木容疑者は調整係長を担当者に指名。2カ月後の4月に同係長に着任した上村勉容疑者(39)が前任者から引き継ぎ、証明書を偽造したという経緯があるとされる。
厚労省内では違法行為への批判はあるが、村木、上村容疑者への同情論も強い。>
今回の現職局長逮捕前、厚労省の内情などに詳しいベテランジャーナリストは、次のような疑問を本誌に語っていた。「その女性局長は当時、上から指示されただけで、他に悪いヤツがいる。それにしても、厚労省は東京地検の『裏庭』のようなもの。その縄張りに大阪が本当に踏み込んでくるのだろうか」
しかし、この「見立て」とは違って、大坪弘道部長以下の大阪地検特捜部は、すでに「本気モード」に突入していることを「現職局長逮捕」が明確に示している。一部報道にもあるように、民主党の牧義夫衆院議員、石井一副代表らの「贈収賄事件」の立件に向けて動いているのは間違いない。大手社会部記者によれば、「大坪さんは特に石井一には長年執念を燃やしてきた」という。
ある自民党関係者も次のように語る。
「検察は小沢秘書逮捕という毒を喰った。なぜ今さら国策捜査などという批判を恐れるのか。毒を喰らわば皿まで、と言うじゃないですか。供述、証拠とも固まっているのだから絶対にやるべきなんです」
当初は、大阪の片隅でおきた「小さな事件」と見られていたが、政局全体を揺るがしかねない大事件に発展する可能性も出てきた。
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コメント
お邪魔します。
ピンさんは、電話の有無すら認めていません。
通話記録でもあるなら別ですが、被疑者の供述だけでは 「もっていく」 ことは出来ないでしょうね。
投稿: 「気弱な地上げ屋」 | 2009年6月17日 (水) 18:20
逮捕された厚生労働省の幹部、係長ともに違法な証明書づくりという認識はなかったのさ。単純に、国会議員から頼まれて、まあ急ぎの案件だからということで軽い気持ちで作成したんのが実情ではないの(笑)。そうした一連の脈絡を細切れにし、都合のいい情報だけ取り出せば、メディアが検察を通じて流している「違法な文書偽造」という筋書きになる。まあ、それだけだろうさ。
投稿: はははさん | 2009年6月18日 (木) 07:56