アメリカの町
- 毎週 金曜日よる11時~11時54分
アメリカの様々な町を訪れ、知られざるアメリカの姿、今のアメリカの姿、多様なアメリカの姿を映し出していく紀行番組
Cast
ナレーション:Caravan
番組内容
50の州からなるアメリカは、日本の25倍以上もある大きな国です。人種も様々・・・。
アメリカには、日本では紹介されていない魅力がまだまだ眠っているはず。
この番組では、知られざるアメリカの姿を紹介するべく、毎回それぞれの州を旅するように、その町の歴史、風習、ソウルフードなどを取材し発掘していきます。
#4 オレゴン州 ポートランド 自然の中に優しさが実る町/ワシントン州 カスケード・ループで旅する町 (06月19日放送)
雄大な山々を臨み、穏やかな気候に恵まれたポートランド。この町の人々は、豊かな環境を保つことに対してとても関心が高い。そのひとつの例が、市民の手により創設された「メトロ(Metro)」という都市計画機構。公園の手入れや土地の有効利用、ごみ処理とリサイクルなど、都市空間と環境を保護する事業を展開している。また、市街地には路面電車を走らせ、自動車交通量の削減をめざしている。ポートランドのダウンタウンとロイド・ディストリクトを含む1.35平方マイルをカバーし、ダウンタウンエリアは365日誰でも無料で利用できる。これにより、1日約20万台の乗用車の使用を削減、温室効果ガスの排出を大きく抑えている。またオーガニックやスローフード、地産地消といった自然と共生する「安全な食」への関心も強く、ロハスなネットワークが定着している。市内では土・日・水・木曜日にファーマーズ・マーケットが開かれ、近郊の農家の人たちがこだわりの「オレゴン産」を売っている。地元産にこだわる町の人々との交流も深い。
ワシントン州を東西に分断するカスケード山脈。シアトルの東、万年雪を頂くこの山脈の西側と東側を回るドライブ・ルートが「カスケード・ループ」。全行程を走れば約440マイル(約704km)。National Geographic Traveler 誌に "One of America's Grandest, Most Spectacular Drives" と評され、険しいカスケード山脈が連なるワシントン州の大自然を体験できる。またカスケード・ループ沿いには、全米最大のリンゴ生産量を誇る町「ウェチナー」、西部開拓時代の町「ウィンスロップ」、全長約90キロの「シェラン湖」などそれぞれ特徴のある町が点在している。元々は、金鉱を求め訪れた人々や牧畜業者、宣教師が作った町で、今でも農業(最近はワイナリー)が生活の中心となっている。