麻生太郎首相と民主党の鳩山由紀夫代表による2回目の党首討論が行われた。各種世論調査で麻生内閣の支持率が低落した直後だけに、双方に余裕の差が感じられた。
衆院選という「天下分け目の戦い」に向けた大将同士の初対決だった前回は非難合戦に終始。激しいやじも飛び交い期待はずれに終わった。それだけに今回の論戦が注目された。
「政権交代」を掲げる鳩山氏は、日本郵政の西川善文社長の続投問題や医療、社会保障問題などを通して首相の力量や官僚依存体質を追及した。これに対し麻生首相は「政権担当能力」のアピールに努めた。
首相が勝負をかけたのが財源問題。医療や福祉施策の不十分さへの指摘に対し、財源の捻出(ねんしゅつ)法を迫った。しかし、鳩山氏に「まずは無駄を徹底してなくすことから」「官僚任せだから財源がない話になる」と切り返された。
首相は形勢不利とみたのか、時間切れ間際になって突然、「次回を早急に開き、財源と安全保障で討論したい」と要求。焦りをうかがわせた。
選挙を前に各党は国民目線の大合唱だが、ともすれば国民の「視点」でなく、国民の「目」に印象づけることに重点が置かれがちだ。党首討論も、まだまだ深みに欠ける。政権選択の判断材料となるよう、一段の党首力の競い合いを求めたい。