書いて字の如く床に伏して居る娘を、母の彼氏さんが外へ連れ出して下さいました。
本日から公開の崖の上のポニョをレイトショーで観に。
母子共にジブリの大ファン(ヲタクとも呼ぶ)なので、喜び勇んで劇場へ。
体調は余り良くはなかったのですが、夜だったと云うのも有って、動くことが叶いました。
感想と申しますか、単刀直入に観て居る最中にも観終わってからも感じたのは、兎に角可愛い!面白い!でした。
宮崎監督が一切のCGを使わず、アニメーションの原点に立ち返って作られたとのことですけれど、為る程確かに簡単なタッチと色使い、少ない登場人物とダイレクトな表現が為されて居ました。
正直に申しますと、前作のハウルの動く城や千と千尋の神隠しやもののけ姫と云った作品の様な、強い強いメッセージ性は無かったと、私は思いました。
只、キャッチコピーにも為って居る、「生まれてきてよかった。」と云う、深い喜びと、切実な願望と、大きな愛が描かれて居た様に思います。
宮崎作品定番の、魔法が当たり前に息衝[イキヅ]く世界で、此れ又定番の、自然の驚異等々もしっかりと描かれて居りました。
大本[オオモト]のモチーフと為った物語が人魚姫である様に、子供向けの作品と言って仕舞えば其れ迄です。
けれど其処は宮崎作品の驚異、私達をも楽しませて呉れ、深い部分には監督の想いがきちんと刻まれて居ます。
パンフレットを読んで居て、一頁目に宮崎監督自らが此の作品を紹介して居る文章(監督企画意図、と銘打たれて居ります)が有るのですけれど、ラスト数行に印象的なお言葉が御座いましたので、少し紹介させて戴こうと思います。
『少年と少女、愛と責任、海と生命、これ等初源に属するものをためらわずに描いて、神経症と不安の時代に立ち向かおうというものである。』
如何ですか?
子供向けだなんて言えなく為って仕舞うと思いませんか?
映画を観た後此の文章を読んで、「為る程。」と深く納得致しました。
然しそんな私の頭の中は「ポーニョポーニョポニョさかなの子♪」のメロディで一杯です(笑)
劇場のグッズ販売コーナーで、母親と共に大人気無くはしゃいで、幾つか戦利品を持ち帰ったので、後程ご紹介致しますね。
長文を読んで下さった方、いらっしゃいましたらお疲れ様で御座います。